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デジコン編集部 2021.12.31

ホロラボ、BIM/CIM モデルに現場の点群データを重畳させるプロトタイプアプリ開発。「Unity Reflect プラットフォーム」活用

株式会社ホロラボと株式会社Jollysticsは、株式会社⼤林組の建設現場において、Unity Reflect プラットフォームを活用し、BIM/CIM モデルに建設現場の点群データを重畳させるプロトタイプアプリ開発を実施した。

ホロラボと Jollystics は、2020年より大林組が進める「CPSを活用した施工管理プラットフォームの開発」に関して Unity を使⽤して建設プロジェクトの施⼯段階における躯体⼯事(構造物⼯)の現状を、完全に近い形でサイバー空間に再現する取り組みのアプリケーション開発に携わってきた。

(⼟⽊躯体⼯事におけるCPSを活⽤した施⼯管理システム開発.pdf より抜粋​/https://drive.google.com/file/d/1H8MGi5NHu6moTCYA-_ykg3dmL6x18PX1/view)

今回、それまで独⾃UIで開発を進めてきたアプリケーションを、 2019年12⽉にリリースされた Unity Reflect プラットフォーム上に移植し、より汎⽤性・拡張性の⾼いアプリケーションを実現するための取組みを行った。

ちなみに、「Unity Reflect」とは、PC、Mac、iOS、Android デバイス(AR を含む)、Oculus Quest 2(Oculus Link)、Oculus Rift、HTC Vive、Windows Mixed Reality 上でリアルタイム 3D のプロジェクトをレビューするための Unity が提供するソリューションで、標準のビューアーをベースに、開発者がカスタム開発することも出来るソリューション。

この取組みでは、Unity Reflect の UI 上で表⽰される BIMデータに合わせて以下のデータを読み込み、描画する機能の技術検証とプロトタイプアプリの実装をした。

読み込み・参照データ形式
  • 建設現場の点群データ (.ply ファイル等)
  • 地図データの参照 (Google Maps 等)
  • 重機データ等の任意の3Dモデルの読み込み (.fbx/.glb ファイル 等)


実装機能
  • Unity Reflect Review の UI に配置した上記データの位置調整機能
  • 配置位置の保存及びデータ間の距離の測定する機能
  • 重機データ (クレーンなど) 追加配置、可動半径などの入力、計算機能
  • データを配置、位置調整した建築現場場面の保存機能
  • データを配置、位置調整した建築現場場面のスクリーンショット撮影機能





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デジコン編集部

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