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デジコン編集部 2021.11.22

「TREND-CORE」最新版、12月14日発売。「3 次元モデル成果物作成要領(案)」に対応。「ICT構造物⼯」「ICT法⾯⼯」の対応も強化

土木・建設業向け CAD メーカーの福井コンピュータ株式会社がBIM/CIM コミュニケーションシステム「TREND-CORE」の最新版となる Ver.8 を、2021年 12⽉ 14⽇(⽕)に
発売すると発表した。

国⼟交通省では、インフラ分野の DX推進の⼀環として、令和 5 年度までに公共⼯事における BIM/CIM原則適⽤を目指し、様々な業務や⼯事に対する BIM/CIM、i-Construction関連要領・基準等の整備を急速に進めている。

今回リリースされる最新版では、「3 次元モデル成果物作成要領(案)」への対応で BIM/CIM 運⽤⽀援の強化を図るとともに、i-Constructionにおける「ICT 構造物⼯」と「ICT 法⾯⼯」への対応強化で、BIM/CIM や i-Construction 指定発注⼯事への対応を図りながら、業務と⼯事双⽅の効率化を⽀援していくという。

以下、最新版の概要について見ていこう。


3次元モデル表記標準に代わる「3 次元モデル成果物作成要領(案)」に対応


  • 本要領(案)に則った⼯事において、読み込んだ 3D モデルに対し簡単かつ正確に 2D 図⾯(三⾯図)を配置できる機能を搭載。また、3Dモデルと2D図⾯に微妙なずれがある場合でも簡単に補正することができ、正確な設計照査が可能に。


  • 角度がついた構造物モデルにおける、3DA(アノテーション)モデル※の作成機能を強化。
    ※3次元 CAD を⽤いて作成した 3 次元形状を表す形状モデルに、本標準で規定する構造特性(寸法・注記、数量等)と モデル管理情報を加えて作成したデジタル情報。



  • 成果出⼒において、新たに BIM/CIM モデル等電納品要領(案)及び同解説の令和 3 年 3 ⽉版に対応。また令和2年3⽉版と使い分けた運⽤にも対応可能。



i-Construction の「ICT 構造物⼯」への対応を効率化する、関連製品との連携強化


  • 施⼯後の点群と合成した出来形評価を実現するために、3D モデルと三⾯図を弊社の 3D 点群処理システム「TREND-POINT」に連携させることが可能※に。

    ※「TREND-POINT」側は、今冬リリース予定の次バージョンからの対応予定。


  • 福井コンピュータの現場計測アプリ「FIELD-TERRACE」⽤のデータとして、3D モデル(TIN)と構造物センターなどの線形要素をワンアクションで出⼒、連携が可能に。



法枠計画⽀援プログラム(オプション)の強化


  • 法枠⼯の中詰めについて、場所によって異なる⼯種の設定が可能に。
  • 法枠⼯の外枠が施⼯範囲内に収まるように⾃動配置される機能を追加。
  • その他、法枠編集における各種機能を強化。



LandXML フォーマット関連の強化


  • 「LandXML1.2 に準じた 3 次元設計データ交換標準(案)」(J-LandXML Ver.1.4)に対応※。

    ※J-LandXML Ver.1.4 における OCF 検定(LandXML に準じた 3 次元設計データ対応検定)は、2022 年 2 ⽉認証取得予定。
  • LandXML の出⼒形式の設定項目を追加し、ICT 建機ソフトウェアでの読込みエラーを低減。

 

VR デバイス対応機種の拡充

 
  • 「TREND-CORE VR」に対応するヘッドマウントディスプレイ機器について、新たにHTC社の「VIVE Focus3」および「VIVE Pro2」に対応。




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デジコン編集部

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