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デジコン編集部 2025.9.11

ベクトロジー社、日立建機施設で180度4Kパノラマカメラ実証開始。Accuvisionが建設現場デジタルツイン高度化に貢献

ベクトロジーは日立建機の研究開発施設「かすみがうらValue Creation Hub」において180度リアルタイム4Kパノラマカメラ「Accuvision」を用いた物体検知システムの実証を開始した。

土木・建設現場のDX実現に向けた適用可能性と価値仮説の実証を行っている。

リアルタイムデジタルツイン基盤との連携で遠隔監視と作業者位置情報を取得


日立建機のリアルタイムデジタルツイン基盤は、建設機械の位置・稼働情報、作業員の位置・生体情報、周囲の3次元地形情報など、多種多様な情報をリアルタイムに収集、分析、蓄積、共有するデジタルツインのための高速IoTプラットフォームである。

本実証は、このプラットフォームにAccuvisionを接続し、リアルタイム性、広い視野角、物体検知機能を活用して、リモート環境からのリアルタイム映像監視や作業者の位置情報取得など、デジタルツインの高度化を目指している。

Accuvisionは魚眼レンズを用いて180度の広視野角な4K高精細映像を取得し、リアルタイムで歪みのないパノラマ映像に変換できる装置である。


魚眼レンズの特性である広い視野角と短い焦点距離、そして高解像度映像のリアルタイムパノラマ変換技術により、AI画像認識技術と組み合わせることで物体検知を可能にしている。

1台のカメラで広視野角をカバーし死角を低減、被写界深度が短いため狭小な場所での設置や利用にも対応可能である。

4K高解像度映像により目視以上の詳細な視覚情報を取得し、遠隔地からリアルタイムでの精密な操作を実現する。

2025年6月18日から21日に幕張メッセで開催された「第7回国際建設・測量展(CSPI-EXPO2025)」では、日立建機のリアルタイムデジタルツイン基盤のデモンストレーションの一環として、かすみがうらVCHからAccuvisionを用いた物体検知システムの映像を会場にリアルタイム配信した。





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