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デジコン編集部 2025.4.1

日立建機。油圧ショベルの作動油再生技術を開発し商用化に成功

日立建機は、使用済みの油圧ショベル作動油を再生する技術を開発し、再生油を用いた中型油圧ショベルZX135US-5B(13tクラス)をメーカー保証付き中古車として3月12日より日本で販売開始した。サーキュラー・エコノミー実現に向けた取り組みの一環として注目される。

専用装置と添加剤で油圧ショベルの「血液」を甦らせ原油消費量を大幅削減


油圧ショベルを動かす血液のような役割を果たす作動油は、長時間の稼働に伴い劣化するため、定期的な交換が必要となる。

日立建機は専用装置を使用して不純物や汚染物質を取り除く浄油方法と添加剤の投入を組み合わせることで、交換せずに作動油を品質基準まで再生する技術を開発した。

今回の技術開発により、作動油の交換作業の負荷軽減とともに、効率的な機械の再生が可能になった。

13tクラスの中型油圧ショベルには125リットルの作動油が使用されており、この作動油の生産には一般的にその数十〜100倍に相当する原油が必要とされる。



つまり、13tクラスの中型油圧ショベルの作動油生産には約1万リットルの原油が消費されると推定されるため、使用済み作動油の再生によって原材料である原油の消費を大幅に低減できる。

今回の商用化では、稼働時間3,200時間以上の中型油圧ショベルZX135US-5Bを新車同等の性能まで再生し、さらに再生した作動油を用いて再び中古車として市場に供給する。

日立建機にとって、再生した作動油を中古車に用いて商用化するのは今回が初めての取り組みである。

日立建機グループはこれまでも長年にわたり、顧客の使用済み純正部品を新品同等に再生して市場に供給してきた。

また、2021年からは油圧ショベルなど建設機械の車体本体の再生にも取り組んでおり、今後も日本で再生する油圧ショベルには本技術を適用し、作動油を含めて車体全体を再生していく計画だ。


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