大成建設グループ、福島県に新研究施設を開設。自動運転による舗装評価路を完成

大成建設グループは福島県田村市に約14.4haの新研究施設を開設し、民間企業初となる舗装評価路の運用を開始した。

次世代舗装技術と自然共生を両立する複合施設

舗装評価路は1周909mのコースに5台の自動運転荷重車両を24時間体制で走行させ、新型舗装材料の耐久性を短期間で検証する。

この技術により、舗装の建設から維持管理までのライフサイクルにおけるCO2排出量の削減を目指す。

2026年度には水資源の持続的活用を実現する「ゼロウォータービル」として、自然共生型管理棟の供用を開始する予定である。

管理棟は木造2階建てで、地域の森林資源を活用した地産製材と一般流通材による大スパン構造を採用し、木架構汎用化技術の実証を行う。

施設内には「ネイチャーポジティブ実証フィールド」を設置し、半自然草原や湿地の再生、地域の種苗を活用した自然林の早期創出に取り組む。

これらの取り組みを通じて、次世代舗装技術の開発と環境課題の解決を同時に推進する。