アイサンテクノロジーが全国自動車専用道33,000kmの高精度3次元モデル提供開始。点群データでシミュレータ・AI学習・インフラメンテナンスに対応

アイサンテクノロジーは、MMS(モービルマッピングシステム)により計測した点群データと、点群データをもとに車線中心線(区画線の中心)を整備した高精度3次元地図モデル提供を開始する。

このモデルは、勾配や曲率など道路構造に関する情報と車線変更可否情報などの属性データを持たせることができ、ドライビングシミュレータ、AI学習、安全運転支援、インフラメンテナンスなど多様な分野での活用を可能にする。

サブメータ級精度で縦断・横断勾配、曲率、トンネル・橋梁情報など属性付与

近年、さまざまな分野において3次元空間情報の利活用が加速しているが、特に現実世界を高精度に再現することができる3次元データについては、半導体やコンピュータの性能向上により、各種シミュレータやAI学習向けの素材としての活用が進んでいる。

アイサンテクノロジーは地図技術で培ったノウハウをもとに実用性の高い「高精度3次元モデル」を提供し、拡がる用途への展開を進めている。

製品の精度はサブメータ級で、カバレージは全国約33,000kmの自動車専用道をカバーする。

本モデルの概要は、3次元点群データと多様な道路属性情報を付与した車線中心線データ、高速道路施設情報等を含めた3次元CADデータ、モデリングデータで構成される。

属性情報の例として、縦断・横断勾配、曲率、トンネル・橋梁、車線変更可否区分などが含まれる。

（シミュレータ・AI学習 *属性情報や形式は要相談）


用途として、シミュレータ・AI学習(属性情報や形式は要相談)、安全運転支援(レーンキープアシスト、曲率情報)、インフラメンテナンス(路面解析、道路管理・施設メンテナンス・設計業務)が想定されている。

レーンキープアシストでは、車線中心線データを活用して車両の車線逸脱を防止する支援が可能となる。


カーブ情報(曲率)では、道路の曲率データを活用して適切な速度制御や警告を行うことができる。

インフラメンテナンスでは、路面解析により路面の劣化状況を可視化し、道路管理・施設メンテナンス・設計業務では3次元CADデータを活用して効率的な管理や設計が可能となる。


想定される企業例として、自動車会社、自動車部品会社、シミュレータ・評価会社、AI開発会社、インフラストラクチャー管理会社などが挙げられる。