VOLLMONT社、交通誘導を自動化する「片側交互通行誘導システム」の進化版を発表。ヒューマノイドロボとも連携

VOLLMONTホールディングスは12月24日、車両の片側交互通行誘導を自動化するシステムの改良版「Comune+® model-S 2.0アドバンス」を発表した。

同時に、自立歩行可能なヒューマノイドロボット「Comune+® Walker」との連携機能を実装し、よりきめ細かな交通誘導を実現する。

また、首都圏の複雑な現場への導入を加速させるため、新会社「株式会社VOLLMONT AI誘導テクノロジーズ」を2026年度に設立することも明らかにした。

「進め・止まれ」を音声と動作で指示

今回発表された「Comune+® model-S 2.0アドバンス」は、熟練の交通誘導員の技術をAIでシステム化した従来モデルをベースに、シミュレーションと実証実験を経て改良されたものである。主な進化点は以下の通り。

• ヒューマノイド連携: 交通誘導用ヒューマノイド「Comune+® Walker」とシステムが連携。
• 音声案内: ロボットの誘導動作（進め・止まれ）に合わせて、システムから音声を発することで、ドライバーへの指示をより明確にする。
• 自動セットアップ: 立ち上げから誘導開始までの時間を短縮する独自制御機能を搭載。

建設業界では交通誘導員の人手不足や高齢化が深刻化しており、工事の遅延要因ともなっている。

VOLLMONTは、AIによる誘導システムのレベル分けを行い、難易度の高い首都圏の現場（信号機隣接や枝道がある現場など）でも運用可能なシステムの開発を進めている。