ツール紹介
寺門常幸 2025.5.26

KENTEMが3D施工データ作成ソフト「SiTECH 3D Studio Plus」をリリース。路線データ不要で面データを迅速作成

建設システム(KENTEM)は6月16日から、ICT建機による施工現場で利用できる3D施工データ作成ソフト「SiTECH 3D Studio Plus」の提供を開始する。

従来の路線データに依存しない新たな面データ作成システムとして、現場の作業効率向上と手戻り削減を支援する。

平面図と座標データから誰でも簡単に面データ作成。ICT施工の加速を支援する専用ソフト



「SiTECH 3D Studio Plus」は、ICT建機による施工やICT施工現場端末アプリ「快測ナビ」などで利用できる面データの作成に特化したソフトウェアである。




面作成や編集だけでなく、チェックやデータ出力などの機能を一体化しているため、このソフト単体で作業が完結する設計となっている。

正確な3D面データがミスや手戻りを減らし、ICT施工の加速を支援することを目指している。

最も注目すべき特長は、路線情報の入力が不要という点である。

従来のシステムでは路線データの準備が必要だったが、本ソフトでは平面図や座標データを活用するだけで簡単に面データを作成できる。

直観的に操作できる画面設計により、誰でもすぐに面データの作成や編集が可能になっている。

また編集に便利な機能を多数搭載しており、操作の容易さと作業効率の大幅な向上を両立している。

ICT建機施工に最適な面データ作成をサポートする機能も充実している。

作成した面データがICT建機システムで使用可能かチェックできるデータチェック機能を搭載し、面の重なりや高さの異なる重複面などのエラーを検出する。




検出結果は一覧で表示され、該当箇所にはマークが表示されるため、スムーズな確認と修正が実現する。

不備を事前に解消することで、現場での手戻りを防ぎ、作業の効率化と信頼性の向上を支援する仕組みとなっている。

他のシステムとの連携性にも配慮されており、各種ファイル形式に対応している。

LandXLM(Surface)ファイルや3D DWG/DXF形式に加え、GoogleEarth用やファイルビューア用など、発注者や工事関係者向けの閲覧用出力にも対応する。

ICT建機システムをはじめとする様々な場面での活用が期待されている。

価格はソフト本体が30万円(1ライセンス・税抜)、保守年会費が3万円(1ライセンス・税抜)に設定されている。

リリース予定日は2025年6月16日で、製品詳細は同社ウェブサイトで確認できる。







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