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デジコン編集部 2025.8.4

マプリィ、4000㎡規模の測量を10-15分に短縮するハンディLiDARスキャナー「LA01-2」「LA03-2」を提案。3Dヘルマート変換で数cm級の公共座標付与が可能

マプリィは8月4日、ハンディタイプのLiDARスキャナ「LA01-2」「LA03-2」により、これまでトータルステーションで行っていた簡易な測量業務をより少人数かつ短時間で完了できるLiDAR SLAM技術を用いた現況測量の手法を提案した。

従来のトータルステーションによる測量では半日以上要していた3000-4000㎡程度のエリアをわずか10-15分で現地計測完了できる。

VRS対応と標定点座標変換で数cm級の公共座標を実現、動画データも同時取得


LA01-2は歩きながら測定することで色付き点群データを取得できるLiDARスキャナである。


広範囲の現場の3次元データを瞬時に生成可能で、ネットワークRTK対応と現地の標定点の座標変換により数cm級の公共座標の付与が可能となっている。

LA03-2はバッテリーを除いて約1.3kgと軽量・コンパクトでカラー点群と動画データを取得できる設計である。


LA01-2より測距距離は短いものの、路地裏や宅地の裏など狭い空間でも使える特徴があり、LA01-2の補足測量に最適な仕様となっている。

測量活用の流れでは、まず現地計測において外周3点以上を基準にトータルステーションやスタティック等で標定点および検証点を取得する。

その後LA01-2またはLA03-2でスキャンしながら移動し、高精度な点群データを取得する手順となる。

現場の動画も自動的に取得できるため、後から詳細を確認することが可能である。


VRSは、ジェノバ、テラサット、ichimill、docomoなどに対応している。

内業での解析・変換では専用ソフトmapry PC版を使用し、トータルステーション点などの測量点を元にソフト上で標定点を選択し座標変換を行う。

変換後データをラスタデータのTIFF・GeoTIFF形式で出力し、TIFFをCADに取り込みトレースまたはLAS形式で出力する仕組みとなっている。


点群上で簡易に座標のピックや簡易トレースも可能である。

標定点は添付の反射素材を使用することで3Dヘルマート変換時に中心の自動選択が可能となっている。

従来のトータルステーションによる測量では地形や変化点数にもよるが、3000-4000㎡程度のエリアで半日以上の時間を要していた。

一方、mapry LA01-2やLA03-2を使用すれば同規模のエリアでもわずか10-15分で現地計測が完了する。




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デジコン編集部

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