スパイダープラス、「S+BIM」に新機能。清水建設、NYKシステムズと共同開発で進捗を可視化

スパイダープラスは、同社の建設DXサービス「SPIDER+」のオプション「S+BIM（エスビム）」において、清水建設、NYKシステムズと共同開発した新機能「部材色塗り確認のレブロ連携」の提供を開始したと発表した。

これにより、現場で入力した進捗情報などが、無償のビューアーソフト上でリアルタイムに確認できるようになり、現場と事務所間の情報共有が大幅に効率化される。

現場の情報をリアルタイムに「色塗り」で共有

新機能は、建築設備専用CAD「Rebro（レブロ）」との連携を強化するものだ。

現場監督や職人が「SPIDER+」を使ってタブレット上で入力した「部材の取り付け完了」などの進捗情報が、BIMデータ（3Dモデル）に色塗りとして反映される。

このデータはクラウドを通じて同期され、事務所にいる設計者や管理者は、専用CADを持っていなくても無償の「レブロビュアー」を使うことで、リアルタイムに現場の状況を視覚的に把握できる。

清水建設のDX戦略に基づき開発

この機能は、2023年から「S+BIM」を試験運用していた清水建設からの要望を反映して開発された。

従来、現場ではタブレット（SPIDER+）、事務所ではPC（レブロ）とツールが分断されており、リアルタイムな情報共有が課題だった。

今回の連携により、現場の状況確認や優先順位の判断が迅速に行えるようになり、工事管理全体の効率化が期待される。