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デジコン編集部 2025.10.3

NTTイードローンが鳥獣害対策ドローン「BB102」を10月1日提供開始。国内初のレーザー搭載で忌避効果を実現

NTT e-Drone Technologyは2025年10月1日、全国的に深刻化する鳥獣害問題に対応するため開発・製造した、鳥獣害対策専用ドローン「BB102」の提供を開始すると発表した。レーザー搭載の鳥獣害対策ドローンは国内初となる。

年間約200億円の農作物被害抑制に貢献


イノシシやシカ、カラスなどによる農作物被害は年間約200億円規模に上り、深刻な社会課題となっている。

さらに、鳥インフルエンザや豚熱など畜産業における防疫対策も喫緊の課題である。

同社はこれまで農業用ドローン等の提供を通じて農業分野における省力化・効率化を支援してきたが、今回新たに提供するBB102はこれまでの技術を応用し、鳥獣害対策に特化して開発した国産ドローンである。

BB102は、上空から広範囲にレーザー照射を行えるため、地上設置型では難しかった屋上や高所を含む鳥害対策を実現する。

特長として、まずクルナレーザーによる忌避効果がある。


赤色と緑色のレーザーをランダムに照射し、鳥獣へ強い違和感を与え退避を促進させる。

また、慣れへの対策としてスペックルノイズであるちらつきを生じさせ、忌避効果の持続性を高めている。

自動航行機能では、送信機の画面で飛行範囲を設定するだけで自動航行が可能となっている。

養鶏場や牛舎など、広範囲のエリアを効率的に対策できる。


FPVカメラ搭載により、送信機の画面上で屋根や高所の確認が可能となっている。

鳥獣害対策に加え、点検用途にも活用できる。


幅広い鳥獣への効果が確認されており、カラス、ハトなどの鳥類、イノシシやシカ、さらにカワウ・サギ・ハクビシンなど、多様な鳥獣に対する忌避効果が確認されている。

水田、果樹園、山林、湖など様々な環境での実証実験でも高い有効性を示した。





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デジコン編集部

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