日研トータルソーシング、建設現場の課題解決へ「ドローン測量BPOサービス」を開始。高齢化と人手不足に対応

日研トータルソーシングは12月8日、建設業界における高齢化と深刻な人手不足の課題解決に貢献するため、「ドローン測量BPOサービス」の提供を開始したと発表した。

未経験者の育成やDX推進を通じて、測量業務の時間短縮やコスト削減、安全性向上を実現し、持続可能な建設産業の成長を支援する。

「ドローン×3Dデータ化×BPO」で現場の負担を軽減

国土交通省のデータによると、建設業の技能者のうち60歳以上が約4分の1を占める一方、29歳以下は約12%にとどまっており、熟練技術者の高齢化と若手不足が深刻化している。

また、従来の測量業務は多大な時間と人員を要するだけでなく、精度の確保や安全面でも改善の余地が残されていた。

日研トータルソーシングが開始した「ドローン測量BPOサービス」は、広範囲かつ高精度な地形データをドローンで短時間に取得し、3Dデータ化する業務を一括で請け負うものである。


これにより、建設コンサルタントや測量会社、施工会社の現場担当者が本来の中核業務に専念できる環境を整備する。

現場作業の効率化と安全性向上に寄与するだけでなく、ICT施工の推進と人材不足の解消という両面から業界をサポートする狙いがある。

付加価値業務への対応拡大と人材育成を強化

同社は今後、単なる測量だけでなく、出来形管理や測量計画の立案支援といった、施工前後の工程に関わる付加価値業務にも対応範囲を拡大していく方針だ。

さらに、ドローンによる点検業務も視野に入れ、現場の安全性と生産性の向上に貢献する体制を構築する。


また、サービスを支える人材の育成にも注力しており、測量、CAD、ドローン操縦などのスキルを横断的に持つ人材を育成する社内支援制度を充実させている。

一等・二等無人航空機操縦士などの資格取得に向けた学習環境も整備し、「人的資本創造企業」として技術力の高い人材を輩出することで、次代の建設業界を担う基盤作りを進めていく。





参考・画像元:日研トータルソーシングプレスリリースより