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デジコン編集部 2022.4.18

東京海上日動ら、「3D 仮想都市浸水シミュレーションモデル」を開発。PLATEAU対象の「大分県日田市」で浸水対策などの有効性検証

東京海上日動火災保険は、応用地質、Tengun-labelと共同で、台風や集中豪雨などによる浸水被害の可視化と即時把握につながる「3D仮想都市浸水シミュレーションモデル」を開発したことを発表した。

今後はモデルを高度化することで、全国各地の自治体向けに、防災計画や浸水対策、また被災後の活動支援に繋がる防災・減災サービスの提供を目指していく。


2023年度中に全国自治体を対象に「3D仮想都市浸水シミュレーションモデル」のサービス提供目指す


東京海上日動と応用地質は、2021年に戦略パートナーとしての提携を開始し、防災 IoT
ンサで収集したデータ・気象データ・ハザードデータなどと 3D 都市モデル「PLATEAU
を組合わせた「3D 仮想都市浸水シミュレーション」の開発を進めてきた。

さらに3D点群データの解析及びシミュレーション分野で強みを有する「Tengun-label」も参画し、人工衛星データや防災 IoT データの活用を見据えた、視認性と再現性の高い「3D仮想都市浸水シミュレーションモデル」を開発した。

「3D仮想都市浸水シミュレーションモデル」による再現イメージ

この「3D仮想都市浸水シミュレーションモデル」では、3D仮想都市の再現に加え、仮想空間上に防災 IoT センサや止水版等を設置することで、効率的な被害把握・浸水対策の効果検証を行うことが可能だ。

加えて、PLATEAUがカバーする「大分県・日田市」を対象に、2021年11月~2022年1月の期間で、3D仮想都市浸水シミュレーションモデルの有効性の検証も実施された。

今後は、複数の自治体で、対象都市の地形特性を踏まえた、「浸水被害の即時把握・被害予測支援サービス」や「自治体の防災計画策定支援サービス」、「要支援者避難計画策定支援サービス」などに関するニーズを調査&有効性を検証し、「3D仮想都市浸水シミュレーションモデル」の機能を高度化していく。

また2023年度中に全国各自治体に、3D仮想都市浸水シミュレーションモデルのサービスを提供することを目指すという。


東京海上日動火災保険
https://www.tokiomarine-nichido.co.jp/
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デジコン編集部

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