ニュース
デジコン編集部 2025.11.20

アイ・ロボティクスと光洋機械産業、Heron AirBridgeと戦略的業務提携。ドローン運航管理システムの研究開発と商業化を推進

アイ・ロボティクスと光洋機械産業傘下のKYC Asia Pte. Ltd.は、Heron AirBridge Pte. Ltd.とドローン技術の共同開発・統合・実証および市場展開に関する戦略的業務提携覚書を締結した。

各社の技術的資源と専門知識を融合させることで、日本およびシンガポールを中心とする国内外市場において、高度な安全性と効率性を備えたドローン運用ソリューションの研究開発および商業化を推進する。

ドローンフィールドKAWACHIで複数ドローンの同時遠隔運航の実証実験を実施


シンガポールを拠点とするHeron AirBridgeは、ドローンポート、ドローン、リモートIDハードウェアと連携し、広域の空域管理と運航管理を一元化するシステムおよびUTMプラットフォームを開発している。

「国境を越えて空をつなぐネットワーク」をビジョンに掲げ、アジア各国における空域運用・法制度をまたいだ自動運航と遠隔管理の標準化を推進している。

日本国内においてもドローンの産業活用は物流、インフラ点検、災害対応など多分野で急速に拡大しており、その安全かつ効率的な運用には運航管理システムの高度化が不可欠となっている。

こうした背景のもと、日本およびシンガポールに拠点を置く3社はドローンの運用に係る技術の開発から市場展開までを包括的に推進する覚書を締結した。


(Heron Airbridgeの空域設定画面)

本提携により各社が有する先端技術と国際ネットワークを融合させ、統合型の運航ソリューションを創出するとともに、日本およびアジア地域における次世代ドローン産業の高度化と社会実装の加速を目指す。

3社は本提携に基づき、プロダクトの共同研究、市場展開可能性検証、実証実験の取り組みを共同で推進する。

プロダクトの共同研究では、Heron社が提供するドローン運航管理・UTMプラットフォームと、アイ・ロボティクスがサービスを提供しているドローンソリューションや自動化サービスを統合し共同で開発・テストを実施する。


(Heron社の運用システムを操作している模様)

各社の技術を組み合わせることで、複数ドローンの同時遠隔運航や自律飛行を安全かつ管理可能にするシステムを構築する。

市場展開可能性検証では、開発したプロダクトをもとに日本、シンガポールおよびアジア太平洋地域においてドローンソリューションの共同事業展開の可能性を検討する。

実証実験では、開発したプロダクトを用い複数ドローンのミッション管理、戦略的デコンフリクション、コンフォーマンスモニタリングなどを含むシナリオ実証を実施する。

実証はドローンフィールドKAWACHI(茨城県河内町)を中心に各地で行う。同施設は首都圏近郊に位置しアイ・ロボティクスが自治体とともに運用する大規模屋外飛行場・屋内試験施設で、夜間飛行や長距離BVLOS(目視外飛行)を含む包括的な試験環境を備えている。





印刷ページを表示
WRITTEN by

デジコン編集部

建設土木のICT化の情報を日々キャッチして、わかりやすく伝えていきます。

建設土木のICT活用など、
デジコンからの最新情報をメールでお届けします

会員登録

会員登録していただくと、最新記事を案内するメールマガジンが購読できるほか、会員限定コンテンツの閲覧が可能です。是非ご登録ください。