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デジコン編集部 2026.4.29

人が立ち入らずにビットを遠隔交換。大成建設の機械式ビット交換「THESEUS工法®」が京都市の下水道工事で実工事に初適用

CONTENTS
  1. 可動式マンホールでシールドマシン内とカッターを一体化。遠隔ロボットがレール自走してビットを自動交換
  2. 石英分が多い砂地盤や巨礫を含む砂礫層でのビット摩耗問題を解消。東京都・なにわ筋線など大型シールド工事への展開も
大成建設は、シールドマシンの機械式ビット交換工法「THESEUS工法®」を京都市上下水道局発注の「鳥羽第3導水きょ公共下水道工事」のシールドマシンに実装し、実工事への初適用で性能を確認したと発表した。

ビット交換用遠隔操作ロボットを用いてカッタースポーク内に人が立ち入ることなく安全かつ迅速にビット交換が実現し、シールドマシン単体の限界掘進距離の大幅向上につながる成果だ。

可動式マンホールでシールドマシン内とカッターを一体化。遠隔ロボットがレール自走してビットを自動交換


THESEUS工法®は大成建設と地中空間開発(旧日立造船)が2021年に共同開発した技術で、可動式マンホールでシールドマシン内部とカッターを一体化し、カッタースポーク内に予め設置されたレール上を自走する遠隔操作ロボットが安全・迅速にビットを交換する仕組みだ。


今回の実工事適用で確認された主な性能は3点だ。まず人が立ち入らずにビット交換が可能になったこと、次に安全でスピーディな交換が実現できたこと、そして従来の摩耗検知ビットが測定不能となった場合でもビットを取り外して摩耗量を直接目視確認できるようになったことだ。

石英分が多い砂地盤や巨礫を含む砂礫層でのビット摩耗問題を解消。東京都・なにわ筋線など大型シールド工事への展開も


石英分を多く含む砂地盤や巨礫を含む砂礫層ではビットの摩耗が激しく掘進距離が制限されることが長距離シールド工事の大きな課題だったが、本工法の導入でビット摩耗による掘進不能リスクと交換作業時の安全リスクが同時に解消される。


今後は東京都建設局発注の「石神井川上流地下調節池工事」や残置杭をシールドマシンで直接切削する「なにわ筋線JR堀江シールドT他土木工事」など大型シールド工事への積極的な展開が予定されている。






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