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デジコン編集部 2026.4.22

GNSSが届かない橋梁下・トンネル内でもセンチメートル級の測位を実現。大成建設×セイコーが「Chrono Locate™」を建設現場で実証

CONTENTS
  1. ナノ秒精度の時刻同期×双方向通信でセンチメートル級測距。「地上に展開したローカルGPS」として機能
  2. 大成建設の統合プラットフォーム「T-iDigital Field」と連携。重機位置の高精度把握で出来形・品質・安全管理を高度化
大成建設とセイコーグループは、衛星測位システム(GNSS)が利用できない屋内・地下空間などでも高精度に位置を把握できる「屋内対応高精度測位システム Chrono Locate™(クロノロケート)」を建設現場に適用する実証実験を実施した。

首都高速道路の日本橋区間地下化事業「(改良)高速都心環状線(日本橋区間)常盤橋地区トンネル工事」において、GNSSが受信できない首都高架橋下の施工環境で試験測位を実施し、適用可能性を検証した。

ナノ秒精度の時刻同期×双方向通信でセンチメートル級測距。「地上に展開したローカルGPS」として機能


Chrono Locate™は、測位対象エリアに設置した複数の基準局と移動局が電波を双方向に送受信し、電波の到達時間差を極めて精密に計測することで高精度に位置情報(座標)を算出する技術だ。


双方向通信でデバイス間の時刻をナノ秒単位で高精度に同期させることで計測精度を高め、センチメートル級の測距を実現している。衛星からの一方向電波受信に依存する従来のGNSSとは異なり、地上に展開した「ローカルGPS」として機能する。

実証では首都高架橋下に基準局を12か所設置し、日本橋川を行き来する通船(移動局)の追尾試験を実施した。


追尾した通船の軌跡はレーザー測量結果とほぼ一致し、所定の測位精度が得られることを確認。また、浚渫作業を行う台船上のバックホウのブーム旋回状況についても連続的かつ安定した追尾に成功した。

大成建設の統合プラットフォーム「T-iDigital Field」と連携。重機位置の高精度把握で出来形・品質・安全管理を高度化


大成建設はChrono Locate™を自社の統合プラットフォーム「T-iDigital Field」のアプリケーションの一つとして実装する予定で、ARによる3D設計図の表示や作業員の動線管理における安全管理の高度化、重機や施工機械の位置の高精度把握などへの活用を想定している。

非GNSS環境下での施工の高度化と生産性向上に加え、建設現場における担い手不足への対応・生産性向上・安全性向上への貢献を目指す。







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