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デジコン編集部 2026.4.2

首都高高架橋下でGNSSなしにセンチメートル精度を実現。大成建設×セイコーが次世代測位技術「Chrono Locate™」を建設現場で実証

CONTENTS
  1. ナノ秒精度の時刻同期×双方向通信で「地上版GPS」を実現
  2. 首都高高架橋下で通船追尾・バックホウのブーム旋回追尾を実証
大成建設とセイコーグループの事業会社2社(セイコーフューチャークリエーション・セイコーソリューションズ)は2026年4月1日、衛星測位GNSS)が届かない屋内・地下・高架橋下などの環境でもセンチメートル精度の位置情報を取得できる「屋内対応高精度測位システム Chrono Locate™(クロノロケート)」について、首都高速道路の日本橋区間地下化工事現場での実証実験を実施し、有効性を確認したと発表した。

GNSSはICT施工・出来形管理・建設機械の位置把握など建設現場に広く活用されているが、トンネル内・地下空間・高架橋下など電波が届かない環境では使用できないという課題があった。

ナノ秒精度の時刻同期×双方向通信で「地上版GPS」を実現


Chrono Locate™はセイコーが長年培ってきた高精度時刻同期技術を応用した測位システムだ。


GNSSが衛星からの一方向の電波受信で測位するのに対し、本技術は測位対象エリアに設置した複数の基準局と移動局が電波を双方向に送受信し、電波到達時間差をナノ秒精度で計測することで距離を算出する。

4カ所以上の基準局から得られる距離情報を統合して3次元座標を算出する仕組みは、まさに衛星の代わりに地上の基準局を使った「ローカルGPS」といえる構造だ。

首都高高架橋下で通船追尾・バックホウのブーム旋回追尾を実証


実証現場は「高速都心環状線(日本橋区間)常盤橋地区トンネル工事」で、GNSSが受信できない首都高高架橋下の施工エリアだ。



12カ所の基準局を設置し、日本橋川を行き来する通船(移動局)の追尾試験を実施したところ、追尾軌跡はレーザ測量結果とほぼ一致し、所定の測位精度が得られることが確認された。

また浚渫作業を行う台船上のバックホウの運転席と車体後部にそれぞれ移動局を設置したところ、ブームの旋回状況を連続的・安定的に追尾できることも確認でき、将来的な浚渫位置の正確な把握への応用可能性も示された。

大成建設は今後、本技術を統合プラットフォーム「T-iDigital Field」のアプリケーションとして実装し、非GNSS環境での出来形・品質・安全管理の高度化を推進する予定だ。







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デジコン編集部

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