コマツ、世界最大超大型油圧ショベルPC9000をカナダ鉱山に導入。バケット容量46㎥で980Eダンプトラックへの5回積み込みを実現

コマツは世界最大の超大型油圧ショベルPC9000（バケット容量46㎥、機械質量883ton）を開発し、Suncor Energyのフォートヒルズ鉱山（カナダ アルバータ州）に導入した。

従来最大モデルのPC8000と比べ容量を約9.5%増加させ、作業効率の大幅向上を実現している。

ダブルサイドローディング工法で980Eトラック待機時間を最小限に短縮

PC9000はコマツドイツマイニング部門にて開発・生産された最新モデルで、当社最大の超大型ダンプトラック980E（積載質量362ton）への積み込みを5回で満載できるよう設計されている。

アームの到達距離（リーチ）を980Eへの積み込み作業に最適となるよう設計しており、ショベルの両脇にダンプトラックを停車させ積み込みを行う「ダブルサイドローディング工法」で高い親和性を発揮する。

この工法によりトラックの待機時間を最小限に抑えることで、作業効率の向上に貢献している。




Suncor社では既に980Eを多数導入しており、今回のPC9000の導入によりさらなる生産性の向上を図っている。

北米代理店のSMS Equipment Inc.を通じて導入されたPC9000は、機械質量について世界最大の油圧ショベルとなる。

コマツは本機の2台目を2025年7月にSuncor社へ納入予定であり、2026年にも追加納入を計画している。


PC9000の主な仕様は、バケット容量46㎥、機械質量883ton、エンジン出力は詳細が公開されており、大規模鉱山での高効率作業を可能にしている。

同社とSMS社によるPC9000特設サイトも開設され、技術仕様や導入事例の詳細情報を提供している。