コマツ。Applied Intuition社と次世代鉱山機械のSDVアーキテクチャ開発で協業開始

コマツは、Applied Intuition社と次世代鉱山機械の基幹技術となるソフトウェア・ディファインド・ビークル（SDV）アーキテクチャと自動化車両プラットフォームの開発に関する協業を開始した。

鉱山現場での過酷な作業環境と労働力不足の課題に対し、完全自律化を含めた技術で持続可能な未来の鉱山現場実現を目指す。

AI・機械学習活用で思考・学習・進化する鉱山機械を開発

今回の協業では、Applied Intuition社が保有する先進的なAI・シミュレーション技術と、コマツが培ってきた自動運転技術を組み合わせる。

思考・学習・進化する鉱山機械の開発を推進し、鉱山現場の生産性を飛躍的に向上させる方針である。

次世代鉱山機械は、SDVアーキテクチャ、AIと機械学習を活用した自動化車両プラットフォームの搭載により、機械のダウンタイム削減、高精度かつ効率的なオペレーションなど、より高度な顧客価値を提供する。


共同開発する自動化車両プラットフォームの主要機能として、車両の機能をソフトウェアで定義する新しい車体設計を採用する。

それに合わせて構築したサイバーセキュリティやデータ管理技術を搭載し、鉱山機械のライフサイクルを通じてタイムリーに機能のアップデートが可能となる。

拡張可能な自動化機能では、自動化車両プラットフォームを搭載した機種間のシステム連携を実現し、複雑な鉱山オペレーション環境における車両管理効率を大きく向上させる。

自動化のレベルはオペレーターによる操作アシストから完全な自動化まで対応し、拡張性を持たせることで変化する現場のニーズへの対応も可能とする。

AIと機械学習については、鉱山現場の特性や状況の変化を継続的に学習するため、個別現場環境に応じた最適な制御や機能改善を行うことが可能となる。

コマツは今回の協業をマイニング分野における新たな顧客価値の創造に向けた重要な成長投資の機会と位置付けている。