コラム・特集
デジコン編集部 2021.10.15

土木・建設業界で役立つオススメ資格を紹介!〜キャリアアップに欠かせない!〜

土木・建設業界で責務のある仕事を担ったり、昇給や昇格を狙ったりするためには、資格の有無が大きなポイントになるのは言うまでもない。資格は個人の技術力や能力を客観的に示す、わかりやすいベンチマークになっているからだ。本記事では、土木・建設業界で役立つ、オススメ資格を、その概要と合わせて紹介していく。


建築施工管理技士(一級・二級)


工事の施工管理を行うために取得しておくと役立つ資格がある。それが、建築施工管理技士だ。建築施工管理技士は、幅広い業種の建築物の施工管理を行うことができる。特に現在、人手不足の建設業界において高いニーズのある資格といえるだろう。

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仕事内容としては、上記の土木施工管理技士と多くの点で共通するものがある。工事の工程管理や、品質管理、安全管理などが共通事項として挙げられる。土木工事と異なる点としては、建築工事においては、どうしても設計図通りに施工出来ないところが出てきてしまう。そこで建設施工管理技士は、建築士と連携を密にとることで、建築士の作った設計を実現できるように仕事をしていく。建築施工管理技士も、一級と二級では施工管理できる規模が変わってくる。


電気工事士(一級・二級)


電気工事を行う際に必要となるのが、電気工事士の資格。ビルや商店はもちろん、住宅における電気設備の工事についても、安全を守るために国家資格である電気工事士の資格が必要となる。

仕事としては、ビルや商店、住宅、工場などの配線工事や、大規模建物の変電室の配電などが挙げられる。また、再生エネルギー促進の観点から、太陽光パネルの設置工事なども電気工事士の仕事の範囲だ。

電気工事士の資格も一級と二級で対応できる範囲が変わってきます。二級電気工事士は、600ボルト以下の受電設備の工事、一級電気工事士はそれに加え、最大電力500ワット未満の工場やビルなどの工事が可能だ。


建築設備士


少し聞き慣れない資格かもしれないが、建築設備士という資格も紹介しよう。建築設備士は、一級建築士の上級資格とも言われている資格で、建築設備に関する専門的な知識や技術が必要となる。建築士の求めに応じて建築設備の設計や、工事監理のアドバイスを行うことができることが特徴になります。

上記の内容からお分かりの通り、実は建築設備士がいなくても設備設計や建築は可能で、アドバイスなども強制力はない。それなら役に立つ資格ではないのでは?と考えるかも知れない。しかし、建設設備が複雑化、高度化したことに加え、安全性の重要度も高まってきたことから、専門的な知識や技術が必要になってきている。そのような建設業界の環境の変化から、建築設備士のニーズは高まり、重要な位置付けになってきている。

建築設備士の資格は、これからの時代にマッチした資格だと言えるだろう。難易度はかなり高めだが、挑戦する価値は高い。


コンクリート診断士


コンクリート診断士は、今まで紹介してきた資格とは少し異なる。と言うのも、今までの資格は、すべて国家資格だった。ですが、コンクリート診断士については、公益社団法人日本コンクリート工学会が認定する民間資格になる。

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しかし、民間資格だからと言って侮ってはいけない。公的機関の一部では、工事発注の際の要件となっていることもあり、高い評価を受ける資格となっている。資格としては、2001年に誕生した新しいものだが、今後ニーズが高まっていくだろう。

と言うのも、近年、高度経済成長期に建造されたトンネルや道路など、コンクリート建造物の老朽化が問題となっているからだ。そのような建物の適切な補修、長寿命化のための適切な点検、診断が必要になってきている。このように、コンクリート診断士は、コンクリート建造物の点検や診断、維持管理を行うエキスパートとして、今後の活躍が期待される資格であろう。


技術士/技術士補


技術士は、エンジニアにとっての最高峰の資格とまで呼ばれる国家資格だ。技術士とは、簡潔に言えば、専門的な技術の知識と応用力を備えたスペシャリスト。その専門性から、21分野に分かれており、その中でも受験生が多いと言われているのが「建設部門」。

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というのも、建設部門の技術士の資格を持てば、公共インフラ整備などの大規模な工事に関わることができる。つまり、自分自身の携わったものが地図に載り、残り続けていく事になる。その点も技術士の仕事の大きな魅力といえるだろう。

技術士の資格を取得することは「独立」を考えている人にも最適で、公共インフラ工事に携われるだけの専門知識と、官公庁との交渉などの経験、問題を解決する能力は、コンサルタントとしての信頼を得ることができる。

また、技術士を目指す方にとって、手前の段階の資格として「技術士補」がある。技術士補の仕事は、技術士業務の補助を行います。技術士資格取得を前提として、指導を担当する技術士の技能を習得するのが目的。

だが、「技術士補」に関しては、少し動向を注視する必要があるだろう。というのも、技術士補の資格は、現在、廃止または見直しの検討がなされているからだ。これから技術士補の資格取得を目指している方は、この動向を追ってもらうのが賢明だろう。


測量士/測量士補


時々、道路上で三脚を立てカメラのような機材を使って何かしている人たちを見かけることがないだろうか?土木・建設業に携わっていない方には不思議な光景に映るだろう。

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実は、彼らが「測量士」や「測量士補」と呼ばれる人たちだ。測量士の仕事は、測量法に則って測量計画を立案し、実際に現場で測量を行う。この仕事は、道路などの交通インフラはもちろんダムやトンネル等、私たちの社会にとって欠かせない建造物の工事計画の第一歩となる重要なもの。測量とは、工事計画の基礎中の基礎の部分となります。その分、測量士の仕事が担う責任はとても重いものと言えるでしょう。ゆえに、やりがいのある仕事だと言えるだろう。

では、測量士と測量士補にはどのような違いがあるのだろうか。測量士は、測量計画という「測量の目的や地域、期間、作業量、精度及び方法等を記入した実施計画書」を作成することができる。だが、測量士補は、その測量計画を作成することはできず、測量士の作成した測量計画に基づいて測量業務を遂行することになる。

測量の世界は、ICTの発展と共に測量技術も発達するため、測量機器も日々進化している。機械やメカが好きだという方には、常に新しい技術に触れることができるので、オススメかもしれない。


舗装施工監理技術者(一級・二級)


皆さんは、歩道を歩いている時や、車を運転している時に危険だなと感じたことはないだろうか?道路のひび割れ、大きな陥没、もしも足がはまってしまったら、もしもタイヤが取られてしまったら、大きな事故に繋がりかねない。

全国各地で、高度経済成長期につくられたライフラインの老朽化が目立つようになってきている。そんな中、舗装工事についての専門的な知識と高度な技術を持つ舗装施工管理技術者に注目が集まっている。

道路関連の工事の中でも舗装工事は、交通規制や限られた空間での作業が要求されるため、特に高い安全性の求められる工事と言える。その舗装工事の施工計画から全体の指揮まで行うのが舗装施工監理技術者の仕事だ。

先に述べたように、現在、ライフラインの老朽化にともなって再整備の必要性が高まっている。そのため舗装工事についての高度な技術を有している舗装施工監理技術者は、ニーズが高まっている。

ちなみに、舗装施工監理技術者は国家試験ではなく、一般社団法人日本道路建設業協会が実施している民間の資格となる。


RCCM


RCCMとは、シビルコンサルティングマネージャー(Registered Civil Engineering Consulting Manager)の略で、土木工事関連の専門技術者の資格を持つ人のことをさす。建設コンサルタント業務に関する資格で、そのコンサルティング技術を測る物差しとなる。
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内容としては、監理技術者、照査技術者または業務担当者として、適正に業務が行われているかどうか、業務成果にミスがないかのチェック、業務にかかわる技術上の事項に対処していく。

現在、RCCMの資格は国土交通省でも重要視されている技術資格となっているため注目を集めている。業界で得た専門的な知識や経験を評価され、技術士のもとで直接管理者として活躍ができるようになる。

このように、長年かけて培ってきた専門的な知識や技術を活かせることから、建設コンサルティング会社に転職する際には、重要な資格となっている。また、国土交通省が土木・建設工事の際の施工や管理においては、それぞれ専門的な技術者が必要と認めているため、技術士などの資格と同様に優遇されるようになってきている。

ちなみに、受験資格に7年以上の実務経験が求められている。こちらの資格も民間資格となっているが、非常に重視されている資格なので、取得する価値は高い。


地質調査技士


住宅や建造物を作ろうとした時、地盤の強度を測定する地盤調査を行う必要があります。その強度によっては地盤改良を行なったり、基礎の方法を変える必要が出てくるなど、建設計画に影響を及ぼすことがあるからだ。

そこで、その地盤調査の業務の中でも、ボーリングや地質の計測や試験を行い、報告書を作成したり、工程の管理や安全管理を行うのが地質調査技士の仕事となる。

地質調査技士の資格は、「現場調査部門」「現場技術・管理部門」「土壌・地下水汚染部門」の3部門に分かれている。それぞれ受験資格に必要な実務経験年数が変わってくるため、受験を考えている方は注意が必要だ。

地質調査技士の資格は、公共工事の品質や安全を裏付けるものであるため、「公共工事の品質確保の促進に関する法律」という法律に密接にかかわってくる。そのため、企業内においてもその需要や重要性が高まりつつある。建築や土木学科などで学んできた方は、必要となる実務年数が短縮されるので、是非ともその専門知識をいかして資格を取得してみてはいかがだろうか。


環境計量士


環境計量士は、その名が表すように環境に関する数値を計る仕事を行う。具体的には、大気や水中の汚染物質の濃度や、騒音、振動の大きさを計ることになる。

もともとは、「計量士」という資格だったが、1993年の測量法の改正を契機として、「一般計量士」と「環境計量士」に区分されるように。ちなみに、一般計量士は、物の重さや長さなどを正確に計測する仕事。

環境計量士の資格も、環境計量士(濃度)と環境計量士(騒音・振動)の2つに分かれており、前者が大気や水中の汚染物質の濃度を計測し、後者が騒音や振動の大きさを計測する。

環境計量士の資格は、1つの事業所に対して1名置くことが義務付けられているため、総合建設コンサルタント企業などにおいては、ニーズの高い資格といえるだろう。


公害防止管理者


公害防止管理者は、公害が発生する可能性がある特定の工場に常駐し、大気や水質、騒音や振動の検査を行なって公害の発生を未然に防ぐ役割を担う。

1960年代、日本では公害問題が各地で発生し、人々の生活をおびやかした。そこで、1971年に「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律」が制定されることに。それと同時に公害防止管理者が資格として登場した。

公害防止管理者には13種類の資格からなる。大気関係(第1種~第4種)、水質関係(第1種~第4種)、ダイオキシン類関係、騒音・振動関係、特定粉じん関係、一般粉じん関係、公害防止主任管理者。


資格を取るメリットとは?


日々の業務で忙しく、資格取得のための勉強時間を取ることができない……という方も多いだろう。しかし、苦労して取得した資格は裏切らない。こと建設土木系の資格であれば、なおさらだ。

① 公共工事への入札参加資格が得られる

公共工事は、入札によって仕事を受注する入札制度が導入されている。しかし、どんな会社でも入札に参加できる訳ではない。というのも、公共工事は「その工事を施工するのにふさわしい」会社が施工すべきだ、と考えられているからです。

では、どうやって「ふさわしい」会社を決めているのかというと、「経審(経営事項審査)」という審査を経て、評価点ごとにランク付けを行うことで、ふさわしいかどうかを可視化している。

その点数アップに貢献できるのが資格だ。色々と決まり事はあるが、建築士や土木施工管理技士や建築施工管理技士等は、技術者加点の対象となっているのだ。

② 自身のキャリアアップにつながる

仕事をしているからには、「更に上を目指してたい!」と考える方、「もっと待遇の良い会社に転職したい」と考える方も多いだろう。そんな時に資格を持っていると、評価が上がる。

会社内で昇進や昇給を目指したい方にとっては、資格を取得することでより責任のある仕事を任せてもらえるようになるだろう。また、転職を考えている方にとっても、資格を所有している事は有利に働く。例えば、建設業界では現場監督を任せられる人材が不足しているが、その点を考慮すると、建築施工管理技士の資格を持っているだけで、建設会社からすれば喉から手が出るほど欲しい人材となる。

③ 伝えたいことが“言語化”に役立つ

現場で職人さんと話しているときに、自分の伝えたいことが理解してもらえなくて困ったことはないだろうか?または、新しい職場や新人の現場監督さんに、経験やノウハウを伝えようとしても、なかなか伝わらなかった経験はないだろうか?

そんな時に、資格を持っているとそんな事態を回避できる。と言うのも、資格試験においては、自身の経験や知識を文章化することを求められることが多いからだ。特に、施工管理技士試験においては、実地試験があり、論文形式で出題される。つまり、相手に伝わるように言語化する能力が求められるのだ。





<参考>
◎https://career-picks.com/license/doboku-shikaku/
◎https://wawawork.work/workerstrend/industry/1883/ ◎https://xtech.nikkei.com/kn/article/building/news/20120119/556890/?P=3
◎ https://keishin-pro.com/keishin-up-engineer/ https://sekokan-navi.jp/magazine/50841 ◎https://www.sat-co.info/blog/construct-technician-job-discription/#1
◎https://www.sat-co.info/blog/gijutsushi200006/#i-7 ◎https://jp.stanby.com/contents/detail/sokuryo ◎https://www.agaroot.jp/chousashi/column/sokuryoshiho/ ◎https://college.coeteco.jp/blog/archives/3721/
◎https://www.oreyume.com/column/p-cat-02/indus-trytrivia/16698/ ◎https://kensetsutenshokunavi.jp/c/content/job_guide/job_guide_14/
◎https://const-career.com/blog/about-geological-survey-engineer/ ◎https://www.oreyume.com/column/p-cat-03/6596/ https://moguchan.info/entry187.html ◎https://pro-commi.com/705/ https://www.sat-co.info/blog/kougai210003/#i-2 https://mynavi-agent.jp/knowledge/maker/645.html
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デジコン編集部

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