コラム・特集
デジコン編集部 2021.5.25

写真で巡る、土木遺産 〜 vol.4 市ヶ谷見附跨線水道橋(東京都千代田区)〜 【フォトギャラリー】

長い年月を経てもなおカタチをとどめている建造物が、全国には数多くあります。それらには先人の叡智、技術の粋が結集されており、人々の暮らしの中に溶け込みつつも、現代の建造物にはない独特の存在感を放っています。

そんな土木遺産を多くの方々に知ってもらいたい。そして、土木遺産を後世に伝えるために記録として残しておきたい。そんな想いから、フォトギャラリーコンテンツ『写真で巡る、土木遺産』(本企画)をスタート。

全国にある土木遺産を、フォトグラファーとモデルとともに巡りながら、その建造物の魅力に迫っていきます。

4回目の今回は、『市ヶ谷見附跨線水道橋』。1929(昭和4)年竣工、中央・総武線の市ヶ谷駅前に位置し、線路と市ヶ谷フィッシングセンターをまたぐ戦前モダンの水道橋は、人道橋の様な欄干も配されるなど、単なる水道橋を越えた美しさを持ち、昭和初期から令和の現在まで、市ヶ谷駅周辺のランドマーク的な存在になっています。

それでは、土木遺産を巡る小旅行のはじまり、はじまり。






























市ヶ谷見附跨線水道橋(東京都千代田区)
橋長322フィート(98.1m)の市ヶ谷見附跨線水道橋は、東京市水道局が鉄道省東京第二改良事務所に工事を委託し、今井組の施工により1929(昭和4)年竣工。鉄道省が設計したこともあって、鉄道で用いられている単線下路プレートガーダの設計をほぼ準用しているが、水道管は列車荷重に比べると軽いため、市ヶ谷駅上空を跨いでいる桁は、支間91フィート6インチ(27.9m)に達する。現橋には「昭和四年」「株式会社横河橋梁製作所製作」の銘板がある。人道橋ではないにもかかわらず、高欄を設けて隣接する市ヶ谷橋から、水道管の本体が見えないように配慮がなされている。(参考:ドボ博 学芸員の部屋 014 )


中村 ソゼ
Gollipop Record所属。ロカビリーやニューウェーブ等をベースにした楽曲で活動する5人組アイドル・グループ「めろん畑 a go go」のメンバーであり、宇宙人。単独での初写真集『ズブズブズ』発売中。めろん畑 a go go 公式HP : https://melonbatakeagogo.theblog.me/
中村ソゼ twitter :@SozekgMelon

フォトグラファー 宇佐美 亮
モデルやアイドル、女優を中心に雑誌、広告での仕事を重ねている。またライフワークとして、10年以上に渡り数々のポートレートを撮影。人物はもちろん自然風景や建物などにおいても光を巧みに利用し、被写体の魅力を最大限に引き出す。
HP:usamiryo.com
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デジコン編集部

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