長い年月を経てもなおカタチをとどめている建造物が、全国には多くあります。 それらには先人の叡智、技術の粋が結集されており、人々の暮らしの中に溶け込みつつも、現代の建造物にはない独特の存在感を放っています。
そんな土木遺産を多くの方々に知ってもらいたい。そして、土木遺産を後世に伝えるために記録として残しておきたい。そんな想いから、フォトギャラリーコンテンツ『写真で巡る、土木遺産』(本企画)は始まりました。
全国にある土木遺産を、フォトグラファーとモデルとともに巡りながら、その建造物の魅力に迫っていきます。8回目となる今回は、大阪府・大阪市此花区~西区にある「安治川トンネル(あじがわ)」を訪問。
昭和19年に竣工された安治川トンネルは、日本最初の沈埋トンネル工法によって建設された、戦前唯一の道路用河底トンネルです。現在も歩行者のみではありますが、交通路として使用されています。
それでは、土木遺産を巡る小旅行へ、いってらっしゃいませ〜。
安治川トンネル(大阪府大阪市此花区~大阪市西区)
2006年(平成18年)度、土木遺産選奨。昭和19年竣工。戦前唯一の道路用河底トンネルで、日本最初の沈埋トンネル工法によって建設された。日本で唯一の川底を通るトンネル。トンネルは安治川の河底を横断し、大阪市此花区と西区を結ぶ延80.6mの歩行者・自転車専用トンネルである。現在も地元の交通路として多くの大阪市民が、徒歩や自転車でこのトンネルを利用している。
完成当時の安治川トンネルは、両岸に歩行者用エレベータ、車両用エレベータ各2基と歩行者用階段を備えていた。現在は幅員2.4mの歩行者・自転車用通路(幅員2.4m)とエレベータのみが供用されており、車道と車両用エレベータは閉鎖されている。(参考:https://ameblo.jp/masatochinu/entry-12470464311.html/ https://committees.jsce.or.jp/heritage/node/465)
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