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デジコン編集部 2025.9.24

イクシス。コンクリート締固め状況管理の「AR締固め管理システム」が国土交通省NETIS最高位「VE評価」に認定

イクシスは、同社のコンクリート締固め状況管理「AR締固め管理システム」が国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」において「VE(活用効果評価済み技術)」に9月17日付で認定登録されたと発表した。

2023年に登録後、技術の活用効果が高く評価されたことによるもので、継続的な調査が不要とされた技術に付与される最高位の評価である。

AR技術でバイブレータ挿入位置をガイド表示し品質向上と省力化を実現


本システムは、これまで職人の勘頼りだったコンクリート締固め作業をARで視覚化し、人によって作業結果にばらつきが出ないよう作業の均質化を実現したサービスである。

コンクリートの打設面の映像にバイブレータ挿入位置のガイド線と振動影響範囲・締固め時間の色分けをAR表示して締固め状況を見える化できる。

VE評価のポイントとして、コンクリートを締固めの過不足なく均質にできたため品質の向上になること、締固め場所の指示が容易になったため作業員の熟練度に依存した作業が減少し省力化ができることの2点が主に評価された。

生コン打設時の締固め時間と位置をAR技術で視覚化することで締固め作業をガイドし、バイブレーターのかけ忘れ・かけ過ぎといったヒューマンエラーを防止する。

作業者の経験に依らない品質維持均質化に寄与し、締固め時間・位置について客観的な作業記録を帳票化することができ品質管理の実績を示すことが可能である。

施工領域に締固め作業の施工状況をAR重畳表示し、他作業者の施工状況もリアルタイムに共有する機能を備えている。

(画像:打設記録出力画面)

複数作業者の施工状況をリアルタイム一元管理し、作業エリア全体の締固め結果を直感的に表示する。

結果をワンボタンで出力し、作業エビデンスの保存が可能で、間隔が開いた複数の打設領域を工区として設定できるため、プレキャスト床版の間詰工のような複雑な打設領域に対応可能である。

NETIS登録技術は工事の効率化を進めるために政府が利用を推進しており、公共工事の施工者が登録された新技術の活用を提案し実際に工事で活用された場合には、効果に応じて工事成績評定の加点の対象となる。







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