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デジコン編集部 2025.7.4

テラドローンのハンディ型レーザスキャナ「Terra SLAM RTK」がNETIS登録。相対精度1cm以内で歩行計測による省人化実現

テラドローンは、SLAM技術を用いた高精度ハンディ型レーザスキャナ「Terra SLAM RTK」が国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されたと発表した。

登録番号KT-250016を取得し、公共工事での新技術提案を後押しして導入機会の拡大を推進する。

地上型レーザスキャナの据え置き回数削減で計測時間短縮と工程効率化


NETISは国土交通省が運営する新技術情報提供システムで、公共工事における新技術の活用促進を目的とした情報データベースである。

平成13年度からインターネットで一般にも公開されており、有用な新技術の情報を誰でも容易に入手できる仕組みとなっている。

NETISに登録された技術は「従来技術と比較して施工性・経済性・安全性などの面で優れていると評価された新技術」であり、公共工事の発注時や総合評価落札方式において加点対象となる場合がある。

Terra SLAM RTKは軽量・コンパクトな本体ながら、相対精度1センチメートル以内の高精度な3次元点群を取得できるSLAM技術を用いたハンディ型レーザスキャナである。

従来、道路や構造物が入り組んだ現場や広範囲の測量において、地上型レーザスキャナを使用した場合には機器の据え置き回数が多く、計測作業に時間を要するという課題があった。

本製品は手持ちで歩行しながら計測できるため、地上型レーザスキャナと比べて計測時間が短縮され、省人化・省力化による施工性と経済性の向上、および工程短縮に貢献する。

テラドローンはビズステーションと販売協力に関する業務契約を締結しており、同社のDroggerブランドGNSS測量機「RZX.D」と本製品を併用することで、相対精度1センチメートル以内、絶対精度3センチメートル以内の点群取得を可能としている。

これにより厳密な出来形管理や構造物検証といった高精度要求のある現場にも対応が可能である。

さらに本製品は「LidarSLAM技術を用いた公共測量マニュアル(令和5年9月)」に準拠しており、補備測量・公共測量・現況測量・起工測量など、公共工事における3次元点群の取得を必要とする現場に加え、ICT施工現場でも活用可能となっている。






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デジコン編集部

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