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デジコン編集部 2025.4.9

福井コンピュータ。3D道路設計CADを2D図面連携機能強化でアップデート

福井コンピュータは、BIM/CIM道路設計3DCADシステム「TREND ROAD Designer」のアップデート版を5月20日にリリースすると発表した。

測量CADシステム「TREND-ONE/Mercury-ONE」との連携機能を新たに追加し、3D道路モデルから2D図面への変換を効率化している。

発注機関仕様の2D図面作成を簡素化、3Dモデル作成用テンプレートも拡充


「TREND ROAD Designer」は、米ベントレー・システムズ社の道路計画・設計・施工・運用のための業界標準CAD「OpenRoads Designer」をベースにしている。

国内法令および基準に準拠した道路・構造物設計が行えるよう独自に改良を加えた日本語版OEM製品として、2023年7月から日本国内向けに販売を開始している。

国土交通省が推進するBIM/CIM活用においては、設計フェーズでのBIM/CIM活用業務の発注が増加することが予想されている。

建設コンサルタント業界では、従来の2次元設計に加えて3次元設計への対応が不可欠となりつつあるが、「TREND ROAD Designer」では国内の各発注機関が定める2D図面の細かな仕様への対応が不十分であり、最終成果物の作成が効率的に行えないという課題があった。

この課題を解決するため、今回のアップデートでは同社の測量CADシステム「TREND-ONE/Mercury-ONE」との連携コマンドを新たに追加した。


この機能追加により、3D道路モデルを手間なく2D図面や計算書に展開できるようになり、各発注機関仕様に準拠した最終成果品を効率的に作成することが可能になる。

従来は3Dモデルを作成した後、別途2D図面を手作業で作成する必要があったが、連携機能によりこのプロセスが大幅に簡素化される。

さらに今回のアップデートでは、3D道路モデル作成を効率化するテンプレート関連も拡充されている。



これにより、設計初期段階からのモデル作成作業が効率化され、2次元と3次元を融合したBIM/CIM活用業務のさらなる推進が期待できる。

「TREND ROAD Designer」のアップデート版は、初回登録料2万円(税別)、年間使用料36万円(税別)で5月20日からリリースされる。



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デジコン編集部

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