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デジコン編集部 2023.6.28

建設現場でのAIカメラによる熱中症リスク判定の実証試験を開始。ポーラ化成工業社

ポーラ化成工業社は、総合建設業3社と連携し、「熱中症リスク判定AIカメラ」の建設現場での有用性検証を開始した。2023年6月から9月の期間で行われる。

ポーラ化成工業はこれまで、豊田工業高等専門学校および建設現場向けのシステム開発を得意とする株式会社DUMSCOと連携し、カメラに顔をかざしてリスクを判定できる熱中症予防システム(熱中症リスク判定AIカメラ)の開発を主導してきた。

今回、本システムの試作開発品を建設現場に導入した際の価値検証をする実証試験を開始。

試験には、竹中工務店、太啓建設、三和建設が協力。3社の建設現場から、規模や施工内容などが異なる複数の場を選定し、2023年6月から9月にかけて、熱中症リスク判定AIカメラの有用性や使用性を確認していく。

実証実験は、タブレット端末を休憩所の入口など建設作業員の行動導線上に据え置き、作業員は朝礼前と昼休憩前を中心に一日複数回カメラに顔をかざし、熱中症のリスク判定を行う。

リスクが高いと判定されたら、作業員は職長や監督者へ申告し、職長や監督者はリスクの高かった作業員への体調確認を優先的に行うことで、熱中症発症の未然防止を図る。

本カメラの導入により、現場管理者や職長にとって現場安全管理や工程管理に有用となるか、作業員自身の健康意識の向上につながるか、現場内での最適な設置場所や運用などを検証していく。



参考・画像元:ポーラ・オルビスHDプレスリリース
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デジコン編集部

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