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デジコン編集部 2023.7.4

オプティム、スマホで高精度&長距離3次元測量ができる「OPTiM Geo Scan Advance」の提供開始

オプティムは、スマホで高精度・長距離3次元測量ができる地上型レーザースキャナーOPTiM Geo Scan Advance(以下、GS Advance)の提供を2023年5月末に開始した。

なお、「GS Advance」はGNSSレシーバーを用いた地上型レーザースキャナーとして、国土交通省の「3次元計測技術を用いた出来形管理要領」にも準拠している。

オプティムはiPhoneならびにiPad内蔵のLiDARセンサーを用いて、手軽に3次元測量を行えるアプリOPTiM Geo Scan」(以下、Geo Scan)を2021年5月にリリースしている。

「Geo Scan」は幅広い現場で、誰でも簡単に利用できるが、iPhone/iPad内蔵のLiDARセンサーは、射程距離が最大5mのため、測量が難しいシチュエーションも多かった。

例えば、高さのある法面では、その斜面を歩きながら測量する必要がある。ほかにも、接近が難しい土砂崩れ等の災害現場での測量や、橋梁、鉄塔、電柱など高さのある構造物の点検業務においても、「Geo Scan」は活用しずらい部分があった。

そこでオプティムでは、スキャン距離が長い外部LiDARセンサーをiPhoneに接続することで、これまでは難しかった長距離での測量が手軽にできる「GS Advance」を開発した。

「GS Advance」は、高精度な長距離3次元測量がスマホで誰でも簡単にできる地上型レーザースキャナーだ。アプリケーション、専用ハードウェア、その他「GS Advance」必要機材を組み合わせれば、すぐに「GS Advance」が利用できる(なお「GS Advance」は、以下の必要条件を満たせば、追加費用なしで利用可能)。

「GS Advance」利用開始の条件


  • 「GS Advance」専用ハードウェアを購入していること
  •  「Geo Scan」ライセンスを契約中であること
  •   GNSSレシーバーと「GS Advance」対応のiPhone※を保有していること

「GS Advance」スペック概要


  • 点群取得可能距離 約35m
  • 測定精度 位置座標の測定精度 ±50mm以内※4
  • 点間の測定精度 3.6mm※4

特長


  • 地上型レーザースキャナーとして非常に安価な333,000円での提供※5。
    一般的に市場流通している地上型レーザースキャナーの価格は約800万円から1,000万円以上で非常に高価。一方、「GS Advance」は333,000円と安価なため、あらゆる規模の現場で手軽に導入が可能。
  • 煩わしい準備や操作は一切なし
    従来の地上型レーザースキャナーによる煩わしい専門的な作業がない。傾きを検知する装置(IMU)を搭載しているので、測量する際に水平を出すなどの煩わしい専門的な操作も一切必要ない。GNSSレシーバーと連携しているため、従来必要だった位置だし作業等、測量機材を持ち込み、事前準備のための測量をする必要なし。
  • 国土交通省の出来形管理要領に準拠
    GNSSを用いた地上型レーザースキャナーとして、国土交通省の「3次元計測技術を用いた出来形管理要領」に準拠していることを確認しました。

活用ケース




  • 地上型レーザースキャナーの代替として利用できる現場
  • 大規模、高さや勾配のきつい法面などの土工事現場
  • 土砂崩れ等の災害現場
  • GNSSの衛星電波が入りづらい現場(中山間地、都市部など)
  • 今後の活用に向けて検証中の現場
  • 高さのある構造物(橋梁、ビル、電柱など)
  • アクセスの困難な現場(急な傾斜の法面、トンネルの掘削など)
  • 法面のコンクリート構造部などの寸法測量






参考・画像元:オプティムプレスリリース
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デジコン編集部

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