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デジコン編集部 2026.5.1

ルート検討時間を実績の1/10に短縮。清水建設が陸上風力アクセス道路のルート設定を自動化・最適化する設計システムを開発

CONTENTS
  1. 地形データ・風車配置・造成禁止エリアを入力するだけで最短ルートを抽出し切・盛土量を最少化するよう自動補正
  2. 過去実績の検証で30基・延長12kmのルート設計が約4時間で完了。実際に要した時間の1/10程度を実証
清水建設は2026年4月22日、山岳部の陸上風力発電施設を結ぶアクセス道路のルート設定を自動化・最適化する「陸上風力アクセス道路設計システム」を開発した。

設計期間の短縮と事業採算の向上を目的として開発したもので、今後は陸上風力発電施設の優位受注に活用するとともに、造成工事のパイロット道路など切・盛土を伴う大規模工事への適用も進める。

地形データ・風車配置・造成禁止エリアを入力するだけで最短ルートを抽出し切・盛土量を最少化するよう自動補正


本システムは計画地の地形データを入力し、風車の配置情報と造成禁止エリアをプロットすると、アルゴリズムが最短となるアクセス道路の概略ルートを自動抽出し、さらに切・盛土量を最少化する高低差の少ないルートを勘案して概略ルートを補正する仕組みだ。


単純な一筆書き的なルートに留まらず、同じ山の上に位置する風車のグルーピングや山と山を結ぶルートの設定といった人間的な思考を働かせた経済性追求機能も備えており、最適な道路網を自動で設計できる。

過去実績の検証で30基・延長12kmのルート設計が約4時間で完了。実際に要した時間の1/10程度を実証


過去に清水建設が設計・施工した陸上風力発電所のアクセス道路で本システムの検証を行ったところ、実際に設計者が立案したルートに近似した結果が得られた。

30基の風車を延長約12kmのアクセス道路で結ぶ計画立案に要した時間は約4時間で、実際に要した時間の1/10程度となった。

開発計画の初期段階では数多くのルート検討を繰り返し実施することから、本システムの活用によって検討ケースの大幅な増加と一層の経済設計が可能になる。




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デジコン編集部

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