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デジコン編集部 2025.9.4

鹿島がエレクタ付き2ノズル自動吹付け機を実工事に初導入。山岳トンネルでオペレーター1名による自動化施工を実現

鹿島建設は9月1日、山岳トンネル自動化施工システム「A4CSEL for Tunnel」のエレクタ付き2ノズル自動吹付け機を横浜高速鉄道発注のみなとみらい21線車両留置場建設工事に導入したと発表した。

自動吹付けシステムと建込みガイダンスシステムを搭載した本機により、生産性と安全性の飛躍的な向上を両立する。

切羽近傍の危険エリアへの人の立ち入りを完全排除


新システムは、肌落ち災害の危険がある切羽近傍に人が立ち入ることなく、オペレーター1名で2つのノズルを使った効率的な自動吹付け作業と遠隔操作での支保工建込みを可能にした。


本機に搭載した3Dレーザースキャナによる切羽形状の測定結果を基に吹付け計画を自動生成し、その計画に基づいてノズル動作を制御する。

エレクタおよび左右ノズルの挙動を互いに監視する衝突防止機能と、ノズル接近時の競合防止機能を実装している。



従来はオペレーター2名と切羽近傍で作業する技能者3〜4名が必要だった支保工建込み作業も、オペレーター1名で実施できるようになった。

単純な円形断面だけでなく、馬蹄形や扁平断面などにも対応し、適用可能なトンネル形状の種類が大幅に拡大した。

新開発のシミュレーターでは作業を3D座標空間上で再現でき、事前の動作検証と実績の分析・評価による改善も迅速に行える。





参考・画像元:鹿島建設プレスリリースより
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デジコン編集部

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