SVPジャパンが建設機械市場分析レポートを公開。2026年に市場規模1兆円超え予測

SVPジャパンは建設機械の国内市場動向を分析したレポート「建設機械-国内市場の現状と将来展望-」を会員企業向けに公開した。

電動化と自動化へのシフトが建設機械市場の新局面を拓くとして、中長期的な成長シナリオを提示している。

インフラ需要拡大で2026年に1兆円市場へ

レポートによると、建設機械の国内市場はインフラ需要や新興国の成長を背景に拡大を続けており、2026年から2027年には市場規模が1兆円を超えると予測されている。

2024年は金利上昇や民間の建設投資鈍化により前年比約5％減少し、コロナ禍以降初のマイナス成長となったが、2025年後半には需要の持ち直しが期待される。

製品別では油圧ショベルが全体の約40％を占めるが、2024年は二桁減を記録した。

一方でクレーンとトラクターは堅調に推移し、補給部品の売上増加により機械稼働の底堅さが確認されている。

市場シェアではコマツが国内首位を独走し、日立建機とキャタピラージャパンが続く構造となっている。

ICT建機や電動ショベルなど次世代製品の導入は人手不足対策と環境対応の両面で重要な役割を担っており、中長期的な成長を支える要素として注目されている。