
戸田建設がイーピーシージャパンの協力を得て、トンネル全体の電波暗室化に成功し、切羽(トンネル掘削の最先端部)全面で使用可能な無線発破システムを確立した。
従来の手作業による結線作業が不要となり、作業員の安全性が大きく向上する技術として注目されている。
従来の山岳トンネル施工における発破時には作業員が切羽付近で起爆用の配線を手作業で結線する必要があり、落石により作業員に危険が及ぶ可能性があった。
本システムの導入により切羽付近での結線作業が不要となり、安全性が大きく向上する。
無線通信を行う場合、坑外の一般の通信機器への影響防止が求められている。
本システムでは地盤内を通過しないUHF帯電波を用い、坑口付近の防音扉を電波遮蔽体とすることで、トンネル全体の電波暗室化に成功している。
無線起爆装置にはAutoStem社の「AutoShot」を採用している。
無線発信機によりUHF帯の起爆用信号を送信し、中継機を通じて親ダイ(起爆用の爆薬)に取り付けた受信機がこれを受信して起爆する仕組みである。
(左:無線起爆試験時の機器配置/右:電界強度計測状況)
起爆前の準備段階では受信機が確認用信号を受信するとLEDが赤点滅から赤点灯に変化し、通信状況を視覚的に確認することができる。
電波遮蔽体には坑口付近に設置した防音扉を活用し、アースの取付け等により坑内外の電波伝播を遮蔽している。
これにより坑外の一般の通信機器に影響を与えずに無線通信で起爆することを可能としている。
戸田建設施工の新名神高速道路宇治田原トンネル東工事(発注者:西日本高速道路)の切羽において、無線通信試験と非火薬破砕剤を用いた無線起爆試験に成功した。
従来の手作業による結線作業が不要となり、作業員の安全性が大きく向上する技術として注目されている。
AutoStem社の「AutoShot」採用でLED表示による通信状況確認、新名神高速道路宇治田原トンネルで実証成功
従来の山岳トンネル施工における発破時には作業員が切羽付近で起爆用の配線を手作業で結線する必要があり、落石により作業員に危険が及ぶ可能性があった。
本システムの導入により切羽付近での結線作業が不要となり、安全性が大きく向上する。
無線通信を行う場合、坑外の一般の通信機器への影響防止が求められている。
本システムでは地盤内を通過しないUHF帯電波を用い、坑口付近の防音扉を電波遮蔽体とすることで、トンネル全体の電波暗室化に成功している。
無線起爆装置にはAutoStem社の「AutoShot」を採用している。
無線発信機によりUHF帯の起爆用信号を送信し、中継機を通じて親ダイ(起爆用の爆薬)に取り付けた受信機がこれを受信して起爆する仕組みである。

起爆前の準備段階では受信機が確認用信号を受信するとLEDが赤点滅から赤点灯に変化し、通信状況を視覚的に確認することができる。
電波遮蔽体には坑口付近に設置した防音扉を活用し、アースの取付け等により坑内外の電波伝播を遮蔽している。
これにより坑外の一般の通信機器に影響を与えずに無線通信で起爆することを可能としている。
戸田建設施工の新名神高速道路宇治田原トンネル東工事(発注者:西日本高速道路)の切羽において、無線通信試験と非火薬破砕剤を用いた無線起爆試験に成功した。
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