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デジコン編集部 2025.4.25

DataLabs。3Dインフラマネジメントシステム「Hatsuly」が四国地方整備局のニーズシーズマッチングに採択。点検から維持管理まで一元化

DataLabsは2025年4月25日、同社の3Dインフラマネジメントシステム「Hatsuly」が国土交通省四国地方整備局の令和6年度「現場ニーズと技術シーズのマッチング」に採択されたと発表した。

「Hatsuly Inspection」として進化、調査・点検から維持管理までの全工程を3Dベースで統合し紙管理からの脱却を実現


今回の採択は、インフラメンテナンスにおけるDX推進を目指す取り組みで、従来の補修工事を主目的としていた「Hatsuly」の枠を超え、インフラメンテナンスの全工程を対象とした新コンセプト「Hatsuly Inspection」として展開される。

「Hatsuly Inspection」は、「調査点検」「補修工事発注」「維持管理」そして次なる「点検」へと続く一連のサイクル全体を3Dベースに統合・効率化するシステムである。

これにより、従来の写真や紙による管理から脱却し、省力化・省人化を伴った本格的なインフラマネジメントDXの実現を目指している。


「Hatsuly」は、橋梁などの様々なインフラ補修工事における調査から、各種補修工(クラック注入工・剥落防止工・断面修復工等)における出来形検査までをカバーするシステムである。

スマートフォンやタブレットで取得した3次元データを利用して、クラックの延長、補修面積の算出、はつり深さ、体積などを自動算出し、帳票・図面を作成できる。

また、3次元データや帳票を受発注者間で共有することや出力することも可能であり、インフラ補修工事の調査・設計・施工のそれぞれにおいて、大幅な省力化を実現することが期待されている。

本取り組みは既に2025年3月より現地実証が開始されており、発注者と施工者双方の業務負担を大幅に軽減することを目的としている。

従来の管理方法では捉えきれなかったインフラの状況を3次元データで精緻に可視化・一元化することで、人手不足や維持管理コストの増大といった建設業界の深刻な課題の解決に貢献するとしている。





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