コラム・特集
デジコン編集部 2023.4.5

【400名超の応募!過去最多の採用!】地方のハンデを乗り越えた建設会社「澤村(滋賀)」の採用活動を公開!

オンライン化が加速する採用市場において、企業選びが困難になる昨今、内定辞退率が増加している。

2022年度の内定状況調査によると、学生の内定辞退率は62.1%と例年より高く、企業は内定後の帰属意識向上や自社理解を促す研修の企画が急務となっている。

とくに、土木・建設、建築業界は「3K」のイメージが定着しており、若者が抱く業界へのイメージも良いとはいえない。加えて地方においては、人口減少や担い手不足も深刻だ。そんな中で、滋賀県高島市に拠点を置く総合建設会社澤村は、学生への採用活動を成功させている稀有な建設会社だ。

年間を通した採用活動計画を立て、学生と距離の近い若手社員が中心となり、会社の魅力や社風を伝える運営を行っている。

その成果として、2023年卒では約400名ものエントリーを集め、過去最多11名の新入社員をこの春、迎い入れた。

リブランディング以降は、新卒中途ともに年間およそ500名の求職者から応募が集まり、リブランディング以前の2017年は73名だった社員数が150名に。今回は、同社の成長を支える新卒採用活動の取組みについて紹介していく。

若手社員が「一緒に働きたい」人物を見つける採用活動


澤村の新卒採用活動は、入社1~3年目の若手社員6名で結成された採用委員会が中心となっており、主に学生向けのイベント運営や、企業の魅力発信を行っている。


人事担当者だけでは伝えきれない、職種ごとのやりがいを、合同説明会や自社のイベント時に現場社員視点で伝達。入社前後のミスマッチを防ぎ、学生が社員として働くイメージを抱きやすいような工夫が施されている。

また若手社員にとっても、採用活動の最前線に立つ経験を経ることで、自社理解の深化や、コミュニケーション力の向上にも繋がっている。

職種の魅力を最大限に伝えるため、現場社員がインターンシップを設計


澤村が自社で開催するインターンシップは、対面のグループワークショップ形式で実施。

部門を超えた連携やチームワークを大切にする「SAWAMURAの精神」を肌で感じてもらうために、インターンシップの内容はすべてオリジナルだ。


若手社員のチームが、企画から当日の運営まで担当し、自分たちの仕事の魅力が伝わる構成になるよう、何度も打ち合わせを重ね作りあげているという。

結果、インターンシップの満足度は全て100%。参加者からは、「働くイメージが湧いた」「自分の志望職種以外の視野が広がった」などのコメントが多く寄せられた。

学生が就活の悩みを若手社員に相談できる「メンター制度」


学生が抱えている、入社前の不安や疑問を解消するため、選考・イベントとは別に、若手社員が面談を行ったり、澤村の現場に連れて行ったりする『メンター制度』を採用している。


面談の中では、自社の魅力伝達を優先するのではなく、学生が感じる就職活動中の不安や悩みに真摯に耳を傾け、学生の就職活動の軸を明確にするサポートを行っている。

入社前の採用活動にも参加。自社を深く知るキッカケになる「内定者研修」


自社の採用活動への参加が内定者研修の一貫になっているのも、同社のユニークな点だ。

採用活動の企画・運営を通して、内定者間のコミュニティ形成はもちろん、採用活動に関わる社員との交流を図ることで、自社理解を促すことを目的としている。

企画にあたり、内定者自身の働く目的・理由を整理するワークショップや、澤村の採用活動への意義や学生に接する際の心構えを学ぶ場を設け、いちスタッフとしての資質を磨く研修も事前に実施している。






参考・画像元:澤村プレスリリース
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デジコン編集部

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