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デジコン編集部 2025.9.24

CONOC社。見積もり業務を「ゼロ秒化」するAIエージェント新機能を建設業クラウドでリリース

CONOCは、建設業クラウドにおいてAIエージェントを活用した新機能をリリースしたと発表した。

これまで多くの時間と労力を必要としていた見積もり作業をAIが自動で行うことで、作業時間の「ゼロ秒化」を実現し、人手が足りない現場でもスピーディかつ正確な見積もり作成を可能とする。

従来3~4時間の見積り作業を20分以下に短縮し属人化を解消


建設業界では、施工条件・工期・人件費・資材価格などの複雑な要素を踏まえて見積りを作成する必要があるため、経験や勘に頼る属人的な業務として長年扱われてきた。

ベテラン社員でなければ作業ができない、下見積りの転記や調整に多くの時間がかかる、単価の判断が人によってバラバラ、担当者が辞めた後に引き継ぎできないといった課題があった。



これらの課題が生産性の低下や利益損失、業務の属人化を引き起こしていたため、CONOCは効率化ではなく業務そのものの再設計を目指し、AIエージェント機能の開発に踏み切った。

AIエージェント機能では、下見積りの自動転記(ゼロ秒化)と自社データからの単価自動抽出の2つの機能により見積り業務ゼロ秒化を実現する。

下見積りの自動転記では、発注先から受領した下見積りデータを、AIが瞬時に正規フォーマットへ転記し、手作業による転記工程を完全になくして転記作業時間をゼロにする。

PDFやExcel形式でも対応可能で、ファイルアップロードのみで完結する仕組みとなっている。

自社データからの単価自動抽出では、過去に蓄積された自社の見積りデータから、類似案件の単価・項目を即座に抽出する。

経験や勘に依存せず、新入社員でもスムーズな見積り作成が可能になり、ベテランのノウハウをAIに継承することで属人化を解消し、社内標準化を促進する。

新機能により、見積りにかかる時間は従来の3~4時間から20分以下に短縮され、AIが過去データと照合することでミスや抜け漏れの防止にも寄与する。

CONOCでは、SaaSに蓄積された見積りデータと実務を支えるBPO(業務代行)サービスとの組み合わせによって、人手不足やスキル格差といった現場課題に柔軟に対応できる仕組みを構築している。







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デジコン編集部

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