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デジコン編集部 2025.6.2

アクティオが重機遠隔操作システムを開発。ソフトバンクとジザイエとの協業でStarlink Business活用、1台の操作席からバックホーとキャリアダンプ両方操作可能

総合建設機械レンタルのアクティオ(本社:東京都中央区日本橋)は、遠方の重機を安全かつ効率よく操作できる重機遠隔操作システムを開発した。

本システムは、アクティオが独自に設計・開発したオリジナル商品であり、通信にはソフトバンク(本社:東京都港区海岸)、映像伝送にはジザイエ(本社:東京都千代田区大手町)との協業による技術を採用することで、現場作業の安全性や生産性の向上を実現する。

ジザイエの映像圧縮技術とソフトバンクのStarlink Business通信でリアルタイム操作実現。建設・災害・鉱業・林業まで幅広い分野での活用を想定


アクティオが開発した重機遠隔操作システムは、最新のテクノロジーを活用し、安全かつ効率的な重機操作を実現する設計となっている。

ジザイエの映像圧縮技術が優れたカメラや各種センサー、ソフトバンクの高速光回線や低軌道衛星ブロードバンドインターネットサービス「Starlink Business(スターリンクビジネス)」を用いた通信により、オペレーターは遠隔地からリアルタイムで現場の状況を把握しながら操作が可能となっている。

(「重機遠隔操作システム」で操作可能な重機例)

本システムは、1台の操作席からバックホーとキャリアダンプの両方を操作できる設計となっており、危険地域や立ち入りが困難な場所でも安全に作業が行える仕様である。

現場での人員配置を効率化し、人手不足の解消にも貢献する機能を備えている。

アクティオがレンタルを行うStarlink Businessと連携することで、通信環境が整っていない場所でも遠隔操作が可能となる通信インフラを構築している。

重機遠隔操作システムは多様な分野での応用が可能な設計となっている。

具体的には建設現場や土木工事、解体作業、ダムやトンネル工事地震などの自然災害現場での活用が想定されている。

鉱業として地下採掘、海底資源開発、林業や大規模農場での作業自動化など幅広い分野での活用が期待される技術となっている。

今後は、AI自動運転技術の導入、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)技術との融合により、作業の自動化と効率化がさらに向上する展開を目指している。

通信環境が整っていない現場でもStarlink Businessにより安定した遠隔操作を実現することで、災害対応や危険作業における作業員の安全確保への貢献が見込まれる。




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デジコン編集部

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