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デジコン編集部 2025.3.17

PUMPMAN社が透水性コンクリートパネル「Dotcon」を本格展開。1平方メートルで毎分数十リットルの雨水を地中に浸透

PUMPMAN株式会社は、雨水を素早く地中に浸透させる透水性コンクリートパネル「Dotcon(ドットコン)」の本格展開を開始した。集中豪雨や都市型洪水対策として注目されている新しい舗装材料だ。

施工が簡単なパネル式構造で水害リスクを軽減、公共事業での採用実績も拡大し海外展開も計画


近年、気候変動の影響により集中豪雨や都市型洪水が頻発しており、従来の排水システムでは対応しきれないケースが増加している。

「Dotcon」は、こうした水害リスクを軽減するために開発された特殊な構造を持つ透水コンクリートパネルである。


地面に敷くだけで雨水を自然に地中へと浸透させる仕組みとなっており、従来のアスファルト舗装やコンクリート舗装とは異なり、水をスムーズに通す特性を持っている。

最大の特長は高い透水性能で、1平方メートルあたり毎分数十リットルの雨水を吸収し、短時間で地中に浸透させることができる。

これにより、道路の水たまりや都市部での冠水を防ぐだけでなく、地下水の涵養(かんよう)を促し、持続可能な水循環システムの構築にも貢献するとしている。

従来の透水性コンクリートと比較した場合の優位性として、パネル式による施工のしやすさが挙げられる。

これにより工期短縮が可能となり、公共工事や民間工事における導入のハードルを下げることに成功している。

また、路面に水が残らないため、気化熱の効果で夏場の温度上昇を抑えるヒートアイランド対策としての効果も期待できる。


さらに、雨水を地下に浸透させることで、人工的な排水設備への負担を軽減し、持続可能な都市開発をサポートする環境配慮型の製品としても位置づけられている。

「Dotcon」はすでに全国各地で採用が進んでおり、公園、駐車場、歩道、住宅地など、さまざまな場面で導入されている。

2024年には、国際的なスポーツ大会の開催地であるSAGA2024(旧国体)の公共工事に採用されるなど、政府や自治体からの評価も高まっている。







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デジコン編集部

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