ニチバンが湿ったコンクリートにも貼れる粘着テープを発売。強制乾燥不要で土木・建築現場の工期短縮に貢献

ニチバンは、水で濡れた状態のコンクリートにも貼り付け可能な「せこたん(TM)湿潤コンクリート用粘着テープWCT」を2025年3月から新発売すると発表した。

雨天翌日の湿潤面でも粘着力を発揮する特殊粘着剤を開発、プライマー塗布不要で作業効率化を実現

土木工事や工事前調査の現場では、雨天翌日など水分を含んだコンクリートに通常の粘着テープを貼り付けることができないという課題があった。

これまでは、湿ったコンクリートにテープを貼り付けるために、コンクリートを強制乾燥させたり、特殊なテーププライマーを塗布したりする必要があり、工程が増えることで工期延長の一因となっていた。



今回ニチバンが発売する「せこたん(TM)湿潤コンクリート用粘着テープWCT」は、新たに開発した特殊な粘着剤を採用することで、この課題を解決した製品である。

湿潤状態のコンクリート表面でも十分な粘着力を発揮するため、従来必要だった強制乾燥やプライマー塗布といった前処理工程が不要となり、作業時間の大幅な短縮が期待できる。

特に軽量なシートの固定や工事前調査時のマーキングなど、一時的な固定を目的とした作業において効率化効果が高い。

さらに本製品は、使用後の撤去時に糊残りがしにくいという特長も持っている。

これにより、粘着テープを剥がした後のコンクリート表面の美観が維持されるため、仕上げ工程の手間も削減できる。

基材にはポリエチレンクロスを採用しており、手で簡単に切れる手切れ性にも優れている。

現場での作業性を考慮し、工具なしでもスムーズに使用できる設計となっている。