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デジコン編集部 2025.3.3

加藤製作所が130t吊りオールテレーンクレーン「KA-1300R」を発売。欧州Stage V適合エンジン搭載で環境性能向上

加藤製作所は、130t吊りオールテレーンクレーン「KA-1300R」の販売を開始した。

最新排出ガス規制対応と安全機能強化を実現した新型クレーン専用キャリヤを独自開発


新型「KA-1300R」の最大の特徴は、最新の排出ガス規制(欧州Stage V)に適合したDaimler製エンジンをキャリヤ(下部走行体)に採用している点である。

最高出力390kW、最大トルク2,600N・mの性能を持つ新エンジンは、尿素SCRとDPFの一体型後処理装置を新たに採用することで、粒子状物質(PM)を集積・除去し、ススの粒子排出を大幅に低減している。

また、国土交通省「超低騒音型建設機械」指定を取得しており、騒音対策も強化されている。

安全面では、左側方の自転車や歩行者をレーダーで検知し、左折時の衝突の恐れがある場合に警報やランプ点灯で運転手に注意喚起する側方衝突警報装置を新たに標準装備した。

クレーン本体には6段高剛性フルパワーブームを搭載し、最大吊上げ能力130t、最大ブーム長さ52m、最大作業半径48m、最大地上揚程53mの性能を実現している。

さらに4段SLジブも装備しており、最大吊上げ能力7.0t、最大ジブ長さ26.6m、最大作業半径58m、最大地上揚程79.6mまで対応可能である。

加藤製作所が独自に開発した5軸クレーン専用キャリヤには、走行速度に応じた操舵角制御を搭載した電子制御リヤステアリングシステムが採用されている。

これにより直線走行時の操舵角を自動調整し、走行安定性を確保するとともに、5種類のステアリングモードを切り替えることで狭い現場内の移動も容易にしている。

また、全輪にフルエアーディスクブレーキを採用し、放熱性と整備性を向上させるとともに、ブレーキパッドの摩耗を感知してクラスタメータ内のランプ点灯で交換時期を知らせる警報装置も装備している。

運転席には広い室内スペースと運転席・助手席間のウォークスルー設計を採用し、両席に疲れにくいエアサスシートを装備するなど、オペレーターの快適性も追求している。

さらに、仮眠用の格納式ベッドは運転席から出ることなく展開・格納が可能で、エンジンメンテナンス用ハッチをキャリヤキャブ内に設けるなど実用性も高められている。



参考・画像元:株式会社加藤製作所プレスリリースより
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デジコン編集部

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