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デジコン編集部 2025.8.25

Arentが大林組と協業し生成AI実装のスマート工程ソフト「PROCOLLA」を発表。工程表自動生成と自然言語操作で建設現場の業務効率化を推進

Arentは、建設現場における日々の管理業務を支援する新製品「PROCOLLA(プロコラ)」を発表した。

工程管理を軸に安全・品質・コスト・出来高・環境などの現場監督が担う多様な業務の支援を視野に入れた現場支援型のスマート工程ソフトで、生成AIを活用した工程表作成や工程情報分析の効率化を実現する。

大林組の現場での試行運用で工程管理作業時間を約20%削減


建設業界における工程管理は、現在でも多くの現場でExcelや紙ベースで管理されており、情報の属人化や共有遅延が課題となっている。

急な設計変更や協力会社との調整、本社との連携など現場マネジメントはますます複雑化しており、柔軟かつ即時に対応できる体制が求められている。

「PROCOLLA」は大林組の協力のもと開発され、建築現場における豊富な実務経験と知見を持つ大林組の現場視点を随所に取り入れることで、従来の工程ソフトでは実現が難しかった実用性と現場への高い適合性を兼ね備えたツールとして完成した。



製品の主な機能として、マウス操作とドラッグ&ドロップ中心で誰でも工程表作成が可能な直感的UI、複数人での同時編集に対応したリアルタイム同時編集機能、レイアウトや引出し線自動調整で紙出力にも対応した印刷最適化機能を搭載している。

生成AIによる支援機能として、現場の関係資料や過去のデータをもとにAIが工程の構成や順序を提案する工程表の自動生成、「◯◯工事を1週間前倒し」といった指示を自然言語で入力可能な操作指示機能、「8/1~8/7の工程を要約して」といった指示によりAIが回答する工程表データ分析機能を開発中である。


販売および導入支援はオプライゾンが担当し、2025年4月より大林組の建築工事現場にて試行運用を開始している。

その結果、プロジェクトマネジメントにおける業務効率化が進み、工程管理に関する作業時間を約20%削減できる見込みが確認された。



Arentは工程管理を単なる計画表ではなく現場業務のハブと再定義し、クラウド、生成AI、リアルタイム編集といった最新技術を取り入れることで、現場・本社・協力会社が工程を軸に一体化できるコラボレーション環境の構築を目指している。




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