大林組は、シールドトンネルの覆工に使用する鉄筋コンクリート(RC)セグメントにおいて、製造時のCO2排出量を大幅に削減できる「クリーンクリートセグメント」を開発し、展開を進めている。
セメントの代替として産業副産物である高炉スラグ微粉末を活用することで、環境負荷の低減とインフラの耐久性向上を同時に実現する技術である。
一般的なコンクリートはセメントの製造過程で大量のCO2を排出するが、大林組が開発した「クリーンクリート」は、セメントの一部を高炉スラグ微粉末などの産業副産物に置換することで、この排出量を大幅に抑えることができる。
「クリーンクリートセグメント」はこの技術をシールドトンネル用セグメントに応用したもので、セメントの約75%を高炉スラグ微粉末に置き換えた場合、製造時のCO2排出量を従来のセグメントと比較して約70%削減することが可能だ。

例えば、外径10メートル、延長2キロメートルのシールドトンネル工事に適用した場合、約7,560トンものCO2削減効果が見込まれ、これは約860ヘクタールのスギ林が1年間に吸収する量に相当する。
また、高炉スラグ微粉末を使用することでコンクリート組織が緻密化されるため、塩分の浸透が遅くなり、塩害に対する鉄筋の耐久性が向上するというメリットもある。

製造コストや品質、施工性についても従来のセグメントと同等以上であることが確認されており、特別な設備投資なしに既存のプラントで製造が可能である。
既に岡山市内の電力シールド工事において初適用されており、セグメント1リングあたりのCO2排出量を約66.2%削減する成果を上げている。

セメントの代替として産業副産物である高炉スラグ微粉末を活用することで、環境負荷の低減とインフラの耐久性向上を同時に実現する技術である。
セメントを「高炉スラグ」に置き換え、脱炭素と高耐久を両立
一般的なコンクリートはセメントの製造過程で大量のCO2を排出するが、大林組が開発した「クリーンクリート」は、セメントの一部を高炉スラグ微粉末などの産業副産物に置換することで、この排出量を大幅に抑えることができる。
「クリーンクリートセグメント」はこの技術をシールドトンネル用セグメントに応用したもので、セメントの約75%を高炉スラグ微粉末に置き換えた場合、製造時のCO2排出量を従来のセグメントと比較して約70%削減することが可能だ。

例えば、外径10メートル、延長2キロメートルのシールドトンネル工事に適用した場合、約7,560トンものCO2削減効果が見込まれ、これは約860ヘクタールのスギ林が1年間に吸収する量に相当する。
また、高炉スラグ微粉末を使用することでコンクリート組織が緻密化されるため、塩分の浸透が遅くなり、塩害に対する鉄筋の耐久性が向上するというメリットもある。

製造コストや品質、施工性についても従来のセグメントと同等以上であることが確認されており、特別な設備投資なしに既存のプラントで製造が可能である。
既に岡山市内の電力シールド工事において初適用されており、セグメント1リングあたりのCO2排出量を約66.2%削減する成果を上げている。

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