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デジコン編集部 2025.6.23

イノフィスが湘南テクノに暑さ対策アシストスーツ導入。腰負担35%軽減と熱中症対策を同時実現

東京理科大学発スタートアップのイノフィスが、橋梁・トンネル補修工事を手掛ける湘南テクノに腰補助アシストスーツと暑さ対策ベストを2025年5月に納品した。

建設現場での重量物運搬と夏場の高温環境下における安全性向上を目的としている。

橋梁工事現場の身体負担軽減と熱中症対策を両立


湘南テクノでは橋梁・トンネル補修工事において、発電機や資材などの重量物を人力で積み下ろす作業が日常的に発生していた。

機械が使えない環境も多く、従業員の多くが慢性的な腰痛を抱えている状況となっていた。

年齢層の上昇に伴い、従来の腰痛ベルトなどでは抜本的な改善につながらず、現場の負担軽減が喫緊の課題となっていた。

導入されたマッスルスーツSoft-Powerは、サポータータイプでは最強クラスの補助力で腰の負担を35%軽減する機能を持つ。

同社の実証実験により効果が確認されており、重量物を扱うスタッフから「楽だね」という実感の声が得られたことで導入が決定された。

一方、マッスルスーツCOOL VESTは2025年5月に新発売された暑さ対策製品である。

(マッスルスーツシリーズラインナップ)

首元に配置したペルチェデバイスによる直接的な冷却と、ファンによる送風の二重構造により効果的な暑熱対策を実現している。

電源には気温変化に強く安全性の高いリン酸鉄モバイルバッテリー(20,000mAh)を採用し、リチウムイオン系と比べて約3〜4倍の充放電サイクル(約2,000〜4,000回)に対応している。

橋梁工事は基本的に屋外で行われ、作業服や防護服を着用して作業を行うため高温多湿の環境下となる特徴がある。

湘南テクノの取締役施工部長成島氏と職長中田氏は、これまでも様々な熱中症対策を講じてきたが、COOL VESTの首筋をピンポイントで冷やすペルチェ素子の効果が高く、これまでの製品にはなかった快適さが得られたとコメントしている。

着用したスタッフからも「冷却感がしっかりある」と好評で、暑さ対策として導入が決定された。

マッスルスーツSoft-Powerの希望小売価格は59,400円(税込)、COOL VESTは29,700円(税込)となっている。

COOL VESTは弱モード使用の場合、最長で8時間の連続使用が可能で、腰補助タイプのマッスルスーツシリーズやハーネスなどの装備品との併用にも対応している。





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