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デジコン編集部 2025.9.30

滋賀県の桑原組。地元中学生とかき氷提供企画を実施し熱中症対策と地域連携を同時実現。建設現場での若者支援モデルを確立

桑原組が高島市のこども家庭センター少年センター(あすくる高島)と連携し、建設現場でのかき氷提供イベントを実施した。

酷暑の中で働く作業員に冷たいかき氷を届けるだけでなく、地元の青少年が企画・運営に携わることで地域の担い手育成や社会参加の機会創出にもつなげる取り組みである。

製氷機とかき氷機を現場休憩室に設置。地元中学生が作業員と笑顔で交流


建設業界では年々厳しさを増す夏の暑さに加え、若年層の担い手不足や地域との分断など複合的な社会課題に直面している。

桑原組ではそのような中、地域共生・熱中症対策・若者支援の3軸を重ねた取り組みとしてかき氷イベントを企画した。


高島市のこども家庭センター少年センター(あすくる高島)に協力を依頼し、10代の青少年たちとともに現場でのかき氷提供を実施している。

今回のかき氷イベントでは、製氷機・かき氷機を建設現場の休憩室に設置した。

地元中学生の若者たちがかき氷作りや提供を担当し、現場作業員と笑顔で交流を行う形式となった。

参加した青少年からは「かき氷をみんなで作って現場のみなさんに食べてもらって喜んでもらえてうれしかったですし、楽しかったです」という声が寄せられている。



「地元の企業と普段関わることがないので面白かったです」「建設業の人たちは最初は怖いイメージがあったんですけど話してみたらすごく優しかったですし、みんな明るかったです」といった感想も聞かれた。

桑原勇人取締役副社長は「建設業界が抱える課題は熱中症対策だけではありません。若い担い手の不足や地域との距離もその一つです」とコメントしている。

「今回の取り組みは、ただ涼を届けるだけでなく、地域の若者とともに汗をかき交流を生む大切な機会になりました」と述べた。

「誰かの役に立てたという実感が明日への一歩につながると願っています。私たち桑原組はこれからも地域とともに歩む建設会社であり続けたいと考えています」と今後の方針を示している。

桑原組では今回のような地域との共創による熱中症対策をモデルとして、他拠点への展開や通年での地域連携企画を検討している。







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