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デジコン編集部 2025.3.19

奥村組がXR技術活用した「施工影響XRウォッチャー」を開発。地盤改良工の安全性を可視化システムで向上

奥村組XR技術を用いて、地盤改良工事の施工進捗と周辺地盤への影響をリアルタイムに可視化するシステム「施工影響XRウォッチャー」を開発したと発表した。

HoloLens2やiPad Proで地下構造物に近接する地盤改良工事の安全監視を実現


地下構造物に近接して行う地盤改良工事は、周囲の土圧への影響により周辺地盤の隆起などの公衆災害発生リスクを伴うものである。

通常、施工管理者は地下構造物内において動態観測を行い、管理値以上の地盤変状が認められた場合は作業を中止する必要がある。

しかし地下構造物内からは施工位置を目視できないため、動態観測が必要な位置の把握が困難という課題があった。

この課題を解決するために開発された「施工影響XRウォッチャー」は、施工機械に設置したセンサおよび施工箇所周辺に設置した沈下計から情報を取得する。




クラウド経由で集められた施工深度・鉛直変位量のデータに基づき、HoloLens2やiPad Proを用いて施工位置と進捗、沈下計の計測結果をリアルタイムに可視化するシステムである。

具体的には、地盤改良工の施工位置を円柱状の三次元モデルで表示し、施工進捗にあわせて着色部(グレー)が増加していく仕組みとなっている。




また沈下計の計測結果は、設置場所にシリンダー状の三次元モデルで表示され、計測結果に合わせて高さが変化する。

同時に、計測値が一次から五次のどの管理基準値に相当するかを色分けして表示することで、視覚的に状況を把握しやすくしている。


奥村組は既に地下鉄営業線に近接して高圧噴射攪拌工法による地盤改良工を行う建設現場において、本システムの試行を実施した。

地下鉄トンネル躯体内から地盤改良工の施工位置と進捗をリアルタイムに把握することで、重点的に監視すべき場所を容易に特定できたという。

また躯体の沈下・隆起の状況を即座に把握できるため、現場の安全性向上と公衆災害の発生防止に有効であることが確認された。

今後、このような可視化技術の活用により、地下構造物に近接する工事の安全性がさらに向上することが期待される。




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デジコン編集部

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