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デジコン編集部 2024.10.7

スパイダープラス、BIM活用を加速する新機能「2D図面連携」を発表。建設現場の効率化に貢献

建設DXサービス「SPIDERPLUS」を提供するスパイダープラス株式会社は、3Dモデルと2次元図面を同一画面上に重ねて表示する新機能「2D図面連携」の提供を開始したと発表した。

この機能は、同社のオプション機能「S+BIM」に追加されたもので、建設現場におけるBIM(Building Information Modeling)活用の効率化を大幅に向上させる可能性を秘めている。

画面切り替えの手間を解消


新機能「2D図面連携」の最大の特徴は、3Dモデルと2次元図面を同一画面上で閲覧できる点にある。


これにより、現場作業員は画面を切り替える手間なく、3Dモデルと2次元図面を同時に参照することが可能となる。

従来、設備工事などでは3Dモデルで配管やダクトの干渉を確認した後、2次元図面で詳細な寸法を確認する必要があった。

この作業には、現場と事務所を行き来する必要があり、作業効率の低下を招いていた。新機能により、この問題が解消され、現場での迅速な判断と作業が可能となる。

レイヤーフィルタリング機能も追加


同社は併せて、「レイヤーフィルタリング機能」も発表した。この機能により、画面上で任意の建築部材のみを表示または非表示にすることが容易になる。


例えば、壁や床などの特定の部材だけを表示させることで、必要な情報に素早くアクセスできるようになる。

スパイダープラスの広報担当者は、「この新機能により、現場でのBIM活用がさらに進むことを期待している。建設業界の人手不足解消と生産性向上に貢献していきたい」とコメントしている。

建設業界では、国土交通省が2023年から直轄工事におけるBIM/CIM原則適用を推進しており、民間工事でもBIM活用が広がりつつある。

しかし、現場での効率的な活用方法が課題となっていた。

スパイダープラスの新機能は、この課題に対する一つの解決策となる可能性がある。



参考・画像元:スパイダープラス株式会社プレスリリースより
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デジコン編集部

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