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デジコン編集部 2025.3.4

LINE WORKS社が音声AI活用の「LINE WORKSラジャー」を発表。スマホでトランシーバー機能を提供開始

LINE WORKS株式会社は、音声AIを活用したスマートフォン上でトランシーバーのような音声コミュニケーションを実現するアプリ「LINE WORKSラジャー」を2025年2月18日より提供開始すると発表した。

音声・テキスト自動変換機能でオフィスと現場をシームレスに接続、作業中の両手が塞がる環境でも円滑な情報共有を実現


「LINE WORKSラジャー」は、スマートフォンと専用アプリがあれば即座に使用可能なトランシーバー型コミュニケーションツールである。

距離や使用シーンに関係なく、どこでも・いつでもつながる点が特徴で、オフィスでは「文字」、現場では「声」といった状況に応じたコミュニケーション方法を柔軟に選択できる。

このアプリ開発の背景には、現場作業における両手を使った作業や目を離せない状況下でのスマートフォン操作の難しさという課題があった。

また、従来のトランシーバーでは「聞き逃し」や「聞き間違え」が生じる問題点も存在していた。

LINE WORKS社はこれらの課題を解決するため、ビジネスチャットツール「LINE WORKS」で培ったノウハウと、2023年4月に統合した旧LINE社の高度な音声AI技術を活用し、本製品を開発した。


「LINE WORKSラジャー」の最大の特長は、チャットから送られる「文字」が音声AIで自然な「声」に変換される点にある。

これにより現場での聞き取りやすさが向上し、両手が塞がっていても情報を受け取ることが可能となる。

逆に、現場からの音声はフィラーや言い淀みを自動的に取り除き、句読点を補って人が入力したようなスムーズな文章へと変換される。

この双方向の変換技術により、場所や状況を問わず最適なコミュニケーションが実現する。

「LINE WORKSラジャー」は既存の「LINE WORKS」チャット機能とシームレスに連携する設計となっている。

現場から「声」で伝えた内容は文字として「LINE WORKS」に反映されるため、オフィスなど離れた場所にいるメンバーも正確に内容を把握できる。

また、「LINE WORKS」のチャットに送られた「文字」は、自動的に「LINE WORKSラジャー」で「声」として再生されるため、作業中でも耳で情報を得ることができる。

すでに「LINE WORKS」を導入している企業にとっては、既存の環境をそのまま活用できるため、音声コミュニケーションを新たに取り入れるハードルが大幅に下がり、迅速に業務効率化や生産性向上を図ることが可能となる。

この製品は特に建設現場、製造業、小売業、医療機関など、移動が多く両手が塞がる作業環境の多い業種での活用が期待されている。









参考・画像元:LINE WORKS株式会社プレスリリースより
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デジコン編集部

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