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デジコン編集部 2022.9.9

国内初成功!Polyuse、公共土木工事にて3Dプリンタでの現場印刷を実現

建設用3Dプリンタを開発するPolyuse (ポリウス)は公共工事において、3Dプリンタを活用して直接、施工箇所に印刷(造形)することに成功した。

本取組みは吉村建設工業(京都府)との共同プロジェクトで、国道24号河原町十条交差点電線共同溝工事(発注者:国土交通省近畿地方整備局)にて実施された。

国道を占用する作業帯の中で現場に直接構造物を印刷することは、国内初の事例となる。






また本施工では、オンサイトプリティング(現場施工)だけでなく、プレキャスト施工(弊社製造拠点で事前に印刷造形)も実施された。

造形した構造物は、印刷しながら左官を実施し、外見上で見える箇所のみ表面を均して仕上げていった。左官作業を印刷と並行して行うことで、業務の効率化を実現。


加えて、ポリウス製建設用3Dプリンでの施工を取り入れることで2つの効果があらわれることがわかった。

まずは施工にかかる期間の大幅な短縮だ。既製品のプレキャスト製品を運搬して設置する際と比較して、現場に直接3Dプリンタを設置して造形する方法は一区間の作業を終えるまでの期間が6割短縮された。


道路交通に影響のある工事では交通規制など往来する車、歩行者に対する影響が発生するため、封鎖される日数が低減されるメリットは大きい。

第二の効果として任意の半径のサイズに合わせた施工が可能という点だ。現場に準じたサイズに可変的に対応できることは今回実証された。


道路によって交差点の円弧半径、弧の長さは異なるため、現場に合わせた調整が必要となる。従来の現場では直線部材などを並べて設置し、隙間を埋める工法で実施していたが、3Dプリンタではこの長さを3次元CADデータを変更することで任意の弧の半径、弧の長さに合わせて施工することが可能となる。


一方で、設置する座標への合わせ込みや水平以外等の地面環境下でのマシンの移動など今後、アップデートすべき点も判明。ポリウス製建設用3Dプリンタの今後の開発の改良点なども十分に把握できたという。


参考・画像:ポリウス プレスリリース




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デジコン編集部

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