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デジコン編集部 2026.9.2

「書くKY」から「話すKY」へ。東急建設とNTTソノリティ、音声AIで危険予知活動をデジタル化し、次年度の全現場導入へ

CONTENTS
  1. 手書き記録の負担と形骸化。会話での注意喚起が残らない課題
  2. 発話を自動で記録・保管。予定外作業のKYも残せる
  3. 生成AIがKYの質を「ABC判定」。安全意識の向上にも効果
東急建設NTTソノリティは、建設現場の安全管理業務であるKY(危険予知)活動を音声と生成AIでデジタル化する取り組みについて、実証実験(PoC)の成果と今後の開発方向性を公表した。

2026年3月から実施した実証で、従来の「紙への手書き記入」中心のKY活動を、現場の負担を抑えながら安全管理水準を大幅に向上できることを確認。

これを受け、東急建設は2026年度中に随時展開し、次年度の全現場への導入を目指す。

手書き記録の負担と形骸化。会話での注意喚起が残らない課題


建設現場では毎朝、作業開始前に危険予知(KY)活動が行われている。

一方で、その記録は「紙への手書き記入」が中心となりやすく、会話での注意喚起が十分に記録へ反映されないケースもあった。

そのため、記録作業の負担が大きいこと、内容が簡略化して形骸化につながるおそれがあること、データの蓄積・分析・横展開が難しいこと、活動内容を客観的に評価しにくいことといった課題が指摘されてきた。

本プロジェクトは、NTTソノリティの音響技術と生成AIを組み合わせ、現場の「声」をデータとして蓄積・活用することで、安全施工サイクルの高度化を目指すものである。

発話を自動で記録・保管。予定外作業のKYも残せる


PoCを通じて確認されたのが、大きく2つの「しんか(進化・真価)」だ。一つ目が、「書く」安全から「話す」安全への進化である。


現場での発話を音声AIが自動で記録・保管することで、発言内容をもとにしたKY内容の正確な記録が可能となる。

しかも、KY用紙に沿った内容だけでなく、その場で指示された予定外作業のKVも記録できる。


実証では、操作性への満足度が100%に達し、職長からはトラブル回避や時間削減への期待の声が多く寄せられた。

現場からは、「書き忘れや、紙が飛んでいくといったトラブルがなくなるのは良い」(所長)、「KY用紙以外にもたくさん指示しているが、事故があった際にそれを証明できないことが心配だった。


自分の身を守ることにつながる」(職長)、「KY参加メンバーのサイン記入を確認するのに時間がかかっていたが、無駄な時間を削減できる」(職長)といった声が上がった。

生成AIがKYの質を「ABC判定」。安全意識の向上にも効果


二つ目が、KYの質そのものを高める真価だ。発話内容を生成AIが分析し、危険ポイントの具体性や注意喚起の質を「ABC判定」で自動評価する。



これにより、危険ポイントの見落とし確認や改善の示唆を提供し、安全意識の向上を図る。

実証では、「ABC判定されることで、安全をより注意する気持ちになるか」との問いに、対象現場の職長7名全員が「はい」と回答した。

現場からも、「評価されることで学びになり、成長につながる」(職長)、「作業手順を理解できていない人の把握にも役立ち、適切な注意喚起ができる」(所長)など、安全意識が高まったとの声が寄せられている。





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