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デジコン編集部 2026.8.20

応用地質グループ、酷暑下の地質調査を支える自動ボーリング技術を開発。既存機械に後付けし、車内から遠隔操作で熱中症リスクを低減

CONTENTS
  1. 猛暑と担い手不足が課題。屋外作業の負担軽減と技術継承へ
  2. 車内などから掘進を監視・制御。データ活用で品質のばらつきも抑制
  3. 施工データの蓄積で標準化・省人化へ。地質調査の高度化を推進
応用計測サービス(埼玉県川口市)と応用地質は、酷暑下の地質調査現場における作業者の安全確保と施工品質の向上を目的に、自動ボーリング技術を開発したと発表した。

既存のボーリング機械に後付けできる遠隔・自動制御システムを活用し、掘進速度や先端荷重などの施工データをリアルタイムで取得・解析しながら、自動制御で掘進を行う技術である。

猛暑と担い手不足が課題。屋外作業の負担軽減と技術継承へ


近年、気候変動の影響で猛暑日が増加し、屋外で行われる地質調査現場では、熱中症対策が重要な課題となっている。

なかでもボーリング調査は、機械の運転や施工状況の確認を屋外で継続的に行う必要があり、作業者への身体的負担が大きい作業の一つだ。

加えて、ボーリング施工は熟練技術者の経験や判断に依存する場面が多く、技術者の高齢化や担い手不足が進むなかで、施工品質の安定化や技術継承も課題となっていた。

両社は、こうした課題の解決に向けて、地質調査の安全性と生産性のさらなる向上を目指し、自動ボーリング技術の研究・開発を進めてきた。

車内などから掘進を監視・制御。データ活用で品質のばらつきも抑制


本技術の特長の1つ目が遠隔操作による安全性向上と熱中症リスクの低減だ。施工中に取得される各種データを活用し、離れた場所から掘進作業を監視・制御できる。

〈東邦地下工機製のボーリング機械に設置した各種センサー (多様なボーリング機械に適用可能)〉

従来は作業者が機械の近くで行っていた操作や施工状況の確認を、車内などの冷涼な環境から実施できるため、酷暑環境下での作業負担の軽減と熱中症リスクの低減が期待される。

次にリアルタイムデータを活用した品質向上である。掘進速度や先端荷重などのデータをリアルタイムで取得し、掘進制御に活用することで、施工状況の見える化と判断支援を行う。


(モニター画面)

これにより、人による操作のばらつきやヒューマンエラーの低減につながり、施工品質の向上が見込まれる。

そして3つ目が、既存設備への後付けが可能な点だ。本システムは既存のボーリング機械へ外付けで導入できるため、多様なメーカー・機種に対応する。

山間部やインフラ整備現場などで使用される機械への適用を想定しており、幅広い調査現場での活用を目指す。

なお、一部のメーカーの機種では、油圧制御のために付属装置の加工が必要となる。

施工データの蓄積で標準化・省人化へ。地質調査の高度化を推進


両社は今後も、実際の調査現場での検証と改良を重ねながら、本技術の導入拡大を進める。

また、施工データの蓄積・活用を通じて、ボーリング施工の標準化や省人化、技術継承の促進に取り組む。

デジタル技術を活用した地質調査の高度化を推進し、安全で高品質な地質調査サービスの実現を目指すとしている。





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