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デジコン編集部 2026.2.2

飛島建設とタグチ工業、ベルトコンベヤへの「鋼管混入」を自動検知するシステムを開発。トンネル工事のダウンタイムを低減

CONTENTS
  1. 「形」で鋼管を見つけ、遠隔でストップ
  2. 現場実証で見逃し10%以下
飛島建設とタグチ工業(福岡市)は2026年1月22日、山岳トンネル工事などの連続ベルトコンベヤにおいて、岩石(ずり)への鋼管混入を画像処理で自動検知するシステムを共同開発したと発表した。

クラッシャーやベルトの損傷リスクを低減し、これまで作業員の目視に頼っていた監視業務の負担を大幅に軽減する。

「形」で鋼管を見つけ、遠隔でストップ


山岳トンネル工事では、掘削した土砂(ずり)の中に施工で使用した「鏡ボルト」などの鋼管が混入することがある。



これが自走式クラッシャーやベルトコンベヤに噛み込むと、設備の損傷や長時間の停止(ダウンタイム)につながるリスクがあった。

従来は作業員が目視で監視し、手動で停止させていたが、本システムは以下の仕組みで自動化・省力化を実現する。




  • 画像解析で検知: 搬出中のずりをカメラで常時撮影し、Hough変換を応用したアルゴリズムで鋼管特有の「直線的な形状」を検出する。
  • 即座に警告・停止: 鋼管を検知すると1秒以内にWebアプリ上に警告を表示。重機オペレータは手元の遠隔スイッチで迅速にフィーダー(送り装置)を停止できるため、危険な場所での常時監視が不要になる。

現場実証で見逃し10%以下


実際のトンネル工事現場での長期検証(2025年1月~2026年1月)において、カメラにはっきりと映る条件下では見逃し率を10%以下に抑えられることを確認した。

また、混入記録を画像として蓄積できるため、発生原因のフィードバックや再発防止にも役立っている。

今後は誤検出の削減や検知対象の拡大(鋼管以外の異物)を進め、製品化を目指すとしている。



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