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デジコン編集部 2025.8.7

日建連、2025年度表彰を発表。BCS賞15件と土木賞12件の計27プロジェクトが受賞

CONTENTS
  1. 60年以上の歴史を持つBCS賞では大阪中之島美術館など15案件が受賞
  2. 第6回土木賞では福島第一原発ALPS処理水設備工事なども対象に
  3. 60年以上続くBCS賞と新たな土木賞で建設業界の技術進歩を促進
日本建設業連合会は8月4日に開催した日建連表彰委員会において、「日建連表彰2025」の受賞案件として、BCS賞15件および土木賞12件(特別賞2件を含む)の全27件を決定したと発表した。

BCS賞80件、土木賞44件の応募の中から、建築・土木分野の優良な技術とプロジェクトが選出されている。

60年以上の歴史を持つBCS賞では大阪中之島美術館など15案件が受賞


第66回BCS賞では、優良な建築物15件が表彰された。



受賞案件には、大阪中之島美術館(大阪府大阪市)、エディオンピースウイング広島(広島サッカースタジアム)(広島県広島市)、東急歌舞伎町タワー(東京都新宿区)、虎ノ門ヒルズステーションタワー(東京都港区)などが含まれている。

茨木市文化・子育て複合施設おにクル(大阪府茨木市)、OMO7大阪 by 星野リゾート(大阪府大阪市)、温故創新の森 NOVARE(東京都江東区)、京丹波町役場 新庁舎(京都府船井郡京丹波町)など、地方自治体の公共施設や複合施設も多数選ばれている。

また、SAGAサンライズパーク(SAGAアリーナ、SAGAアクア、SAGAスタジアム、ペデストリアンデッキ)(佐賀県佐賀市)のような大規模な複合スポーツ施設や、下瀬美術館(広島県大竹市)のような文化施設も受賞している。

BCS賞は毎年優良な建築物を表彰することにより、建築に係わる事業企画の質及び計画・設計、施工、環境、維持管理その他建築技術の進歩向上を図ることを目的としている。

良好な建築資産を創出し、わが国の文化の進展と地球環境の保全に寄与することが狙いである。

第6回土木賞では福島第一原発ALPS処理水設備工事なども対象に


第6回土木賞では、生活・経済を支える社会基盤である土木構造物12件が表彰された。



受賞案件には、女川原子力発電所 防潮堤かさ上げ工事(宮城県牡鹿郡女川町~石巻市)、三遠南信自動車道の青崩峠トンネル(仮称)整備事業(長野県飯田市~静岡県浜松市)、新桂沢ダム堤体建設工事(北海道三笠市)、立野ダム建設工事(熊本県菊池郡大津町~阿蘇郡南阿蘇村)が含まれている。

社会的に注目される案件として、福島第一原子力発電所ALPS処理水希釈放出設備工事(福島県双葉郡大熊町)も受賞している。

交通インフラでは、千葉印西エリア洞道新設工事(千葉県船橋市~印西市)、千代田幹線整備事業(東京都千代田区~港区)、東名阪自動車道弥富高架橋(下り線)の大規模更新(愛知県弥富市)、日比谷線虎ノ門新駅(仮称)設置に伴う土木工事(東京都港区)、北陸新幹線、深山トンネル他(福井県敦賀市)が選ばれている。

特別賞として新名神高速道路 信楽川橋下部工事(滋賀県大津市)と鳥越川1号砂防堰堤(広島県広島市)の2件が表彰された。

土木賞は毎年優良なプロジェクト・構造物を表彰することにより、土木に係わる事業企画の質、及び計画・設計、施工、環境、維持管理、その他土木技術の進歩向上を図ることを目的としている。

良好な土木資産を創出し、わが国の国民生活と産業活動の基盤の充実に寄与することが目指されている。

60年以上続くBCS賞と新たな土木賞で建設業界の技術進歩を促進


日建連表彰は、60年以上の長きにわたり優れた建築物に授与されてきたBCS賞と、生活・経済を支える社会基盤である土木構造物の施工プロセスを重視する新たな土木賞の二つの賞で構成されている。

2019年に創設された日建連表彰制度は、我が国の建築物の伝統と社会基盤の存在価値を顕彰する制度として位置づけられている。

受賞案件の詳細については、日建連のホームページ内特設サイトで紹介されている。








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